出版社内容情報
株価が解散価値(PBR)を下回る企業が全上場企業の多くを占め、上場基準に達せずに市場からの退場を余儀なくされそうな会社も存在するという厳しい現実がある。本書では、投資家の期待に応える企業価値向上を実際にどのように行わなければならないか、経営者と実務者に分かりやすく解説する。資本コストとは何か、PBRの改善計画の立て方、そして数字や計画の効果的な開示方法まで、実践的なアプローチを紹介する。
◆著者はバリュエーション(企業価値評価)の専門家集団を率い、資本コスト経営についてコンサルティングを行ってきた経験を持つ。東証の指針が発表されてから1年が経過した今も、多くの上場企業が何をどうすればよいのか分からないという現状に応え、資本コストやPBRの基本から応用まで、経営者が知っておくべき知識を網羅して解説する。
内容説明
資本コスト経営への対応はピンチでなくチャンス。投資家の目線とズレていない戦略や目標を設定し、投資家に誤解を与えない対話や開示をすることで、株価は本来の企業価値である本源的価値の水準に収斂していく。
目次
序章 資本市場で何が起こっているか
理論編(企業価値とは何か;資本コストとは何か;資本コストはどのように決まるか;企業価値を上げるには)
実践編(資本コスト経営とは何か;東証開示要請に正しく向き合うには;資本コスト開示で何が問題になるか)
終章 資本コスト経営の実践に向けた総括
著者等紹介
野口真人[ノグチマヒト]
株式会社プルータス・コンサルティング代表取締役社長CEO。京都大学経営管理大学院特命教授。京都大学経済学部卒業。みずほ銀行(旧富士銀行)、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス証券を経て、2004年に企業価値評価の専門機関である株式会社プルータス・コンサルティングを設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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