出版社内容情報
アジア最強企業、猛烈に働くエリート集団、ニッポン電機敗戦の元凶――。
そんな言葉で語られてきた韓国サムスン電子は、日本企業との合弁会社設立により技術を吸収して急速に成長した。そして、スマートフォンやテレビ、半導体メモリーで一気に世界首位に駆け上がるも「手本」となる企業を見失い、停滞期を迎えた。
10年間変わらない事業構造、韓国国内の政治によって翻弄される経営、財閥創業家への国民からの嫉妬……。さまざまなものが足かせとなり、サムスンは成長の道筋をつけられないでいる。
さらに、かつてサムスンが取った手と同じように、他国企業から技術を吸収し、急成長を遂げる中国企業が背後に迫る。
韓国においては、経済と財閥が深く結びついており、サムスンの動向が韓国経済を左右するといっても過言ではない。成長の壁にぶつかり、もがく巨大企業の実態を、電機業界と韓国経済に精通した日経記者が赤裸々に描く。
内容説明
素早く吸収したものは、素早く奪われてしまう―。日本からの技術移転によって急成長を遂げたサムスン。今度は中国企業が技術を吸収し、サムスンの背後に迫る。もがく巨大企業の実態を描く。
目次
第1章 3代目の10年 国内政治に翻弄
第2章 「10年で全事業がなくなる」先代会長の遺産
第3章 世界一高いビルからアカデミー賞まで
第4章 日本に学べ、韓国企業に通底
第5章 背後に迫る中国企業、歴史は繰り返す
第6章 「上得意先」中国の変化
第7章 韓国経済蝕む静かな危機
著者等紹介
細川幸太郎[ホソカワコウタロウ]
日本経済新聞社編集局ビジネス報道ユニット記者。2007年に日本経済新聞社に入社。幅広い産業を取材。19年から4年半ソウル支局特派員としてサムスン電子はじめ韓国経済を担当。24年4月から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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