出版社内容情報
「長引く円安」の真因に迫る
どこから外貨が流出しているのか
デジタル赤字は10年で2倍、四半世紀で6倍に
外資系コンサルブームも「新時代の赤字」に寄与
頭脳流出を象徴する研究開発サービスの赤字
「虎の子」の知的財産権使用料にもデジタルの影
「新時代の赤字」は原油輸入を超える
経常収支は「符号」ではなく「キャッシュフロー」で
【著者より】
経常収支黒字国や対外純資産国というステータスは一見して円の強さを担保する「仮面」のようなものであり、「正体」としてはCFが流出していたり、黒字にもかかわらず外貨のまま戻ってこなくなったりしているという実情がある。その意味で、日本は「仮面の黒字国」とも言える状況にあり、統計上の数字からだけでは見えてこない「正体」に迫る努力が必要というのが筆者の問題意識である。
内容説明
経常収支黒字国や対外純資産国というステータスは一見して円の強さを担保する「仮面」のようなものであり、「正体」としてはCFが流出していたり、黒字にもかかわらず外貨のまま戻ってこなくなったりしているという実情がある。その意味で、日本は「仮面の黒字国」とも言える状況にあり、統計上の数字からだけでは見えてこない「正体」に迫る努力が必要というのが筆者の問題意識である。
目次
第1章 「新時代の赤字」の正体(為替を動かす「金利」そして「需給」;「成熟した債権国」らしい仕上がり ほか)
第2章 「仮面の黒字国」の実情(日本は未だ経常黒字大国;経常収支は「符号」ではなく「キャッシュフロー」で ほか)
第3章 資産運用立国の不都合な真実(一大テーマとなってしまった「家計の円売り」;家計金融資産の「開放」に伴う2つの懸念 ほか)
第4章 購買力平価(PPP)はなぜ使えなくなったのか(PPPで見るドル/円相場;使い物にならなくなったPPP ほか)
第5章 日本にできることはないのか―円圧を活かすカード(旅行収支は主攻になり得ない;対内直接投資促進に本腰となる日本政府 ほか)
著者等紹介
唐鎌大輔[カラカマダイスケ]
2004年慶大経卒、JETRO(日本貿易振興機構)、日本経済研究センター、欧州委員会経済金融総局などを経て08年よりみずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)。財務省「国際収支に関する懇談会」委員(24年3月~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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投資家M(ミニマリスト×読書家)
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