日経ビジネス人文庫<br> 絶望を希望に変える経済学―社会の重大問題をどう解決するか

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日経ビジネス人文庫
絶望を希望に変える経済学―社会の重大問題をどう解決するか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 592p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784296119950
  • NDC分類 331.04
  • Cコード C0133

出版社内容情報

2019年ノーベル経済学賞受賞者による受賞第一作、待望の文庫化

いま、あらゆる国で、議論の膠着化が見られる。多くの政治指導者がひたすら怒りを煽り、不信感を蔓延させ、二極化を深刻化させている。対立する人々は、話し合いをすることもままならなくなっている。ますます建設的な行動を起こせなくなり、課題が放置されるという悪循環が起きている。

* * *

社会全体を覆う「危機」において、経済学と社会政策は重要な役回りを演じている。
●市場から見捨てられた人々を社会はどう救うか。
●成長を回復するために何ができるか。
●急拡大する不平等に打つ手はあるか。
●貿易は不平等にどのような影響をもたらすのか。
●貿易の未来はどうなるのか。
●移民問題にはどう取り組むのか。
●新技術にどう対応するのか。

* * *

だが、「経済学者」への世間の信用度は、「政治家」に次いで二番目に低い。どうしたら「まともで良い経済学」の最新の知見を、もっと一般の方々に活用してもらえるようになるのだろうか。

よりよい世界にするために、経済学にできることを真正面から問いかける、希望の書。

内容説明

経済成長から取り残された人々、拡大する不平等、政府に対する不信、分裂する社会と政治…この現代の危機において、まともな「よい経済学」には何ができるのだろうか?世界的な貧困の緩和への貢献によりノーベル経済学賞を受賞した著者が、よりよい世界にするために、経済学にできることを真正面から問いかける、希望の書。

目次

1 経済学が信頼を取り戻すために
2 鮫の口から逃げて
3 自由貿易はいいことか?
4 好きなもの・欲しいもの・必要なもの
5 成長の終焉?
6 気温が二度上がったら…
7 不平等はなぜ拡大したか
8 政府には何ができるか
9 救済と尊厳のはざまで
結論 よい経済学と悪い経済学

著者等紹介

バナジー,アビジット・V.[バナジー,アビジットV.] [Banerjee,Abhijit V.]
MITフォード財団国際記念教授(経済学)。2019年、ノーベル経済学賞を受賞。コルカタ大学、ジャワハラール・ネルー大学卒。1988年にハーバード大学にてPhD取得(経済学)。2009年インフォシス賞受賞。2011年フォーリン・ポリシー誌が選ぶ世界の思想家100人に選出される。2012年には国連事務総長直轄の「ポスト2015年開発アジェンダに関するハイレベル・パネル」の委員に任命される。専門は開発経済学と経済理論。配偶者でもあるデュフロと執筆した『貧乏人の経済学』(邦訳・みすず書房)でジェラルド・ローブ賞、ゴールドマン・サックスとFTが選ぶブック・オブ・サ・イヤーを受賞

デュフロ,エステル[デュフロ,エステル] [Duflo,Esther]
MITアブドゥル・ラティフ・ジャミール記念教授(貧困削減および開発経済学担当)。2019年、ノーベル経済学賞を史上最年少で受賞。フランス出身。パリ高等師範学校卒業後、1999年にMITにてPhD取得(経済学)。2009年には「天才賞」として知られるマッカーサー・フェローシップを、2010年には40歳以下の経済学者に贈られるジョン・ベイツ・クラーク賞を受賞。2013年ダン・デービッド賞、2014年インフォシス賞、2015年アストゥリアス皇太子賞など受賞多数

村井章子[ムライアキコ]
翻訳者。上智大学文学部卒業。経済・経営、環境関係の翻訳を主に手がけ、高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Sam

57
書名がいい。内容も期待を裏切らない。開発経済学者としてノーベル経済学賞を受賞した著者のお2人はインド人とフランス人で、ご夫婦。お2人の出身国はもちろん、米国や欧州、さらにはアジア諸国まで、多くの国における実証分析(「ランダム化比較実験」)の結果が紹介され、移民、経済成長、不平等、国際貿易等の現代的な諸課題について伝統的な経済学の誤謬が明らかにされていく。「希望は人間を前へ進ませる燃料」という強い信念のもとで、生活困難に陥った人々の尊厳を守ることが何より重要であると訴えている。示唆に富んだ良書と思った。2024/05/27

よっち

28
社会の重要問題をどう解決するか。ノーベル経済学賞受賞者が、よりよい世界にするために経済学にできることを真正面から問いかける1冊。市場から見捨てられた人々を社会はどう救うのか、成長を回復するためにできるこ、温暖化問題、急拡大する不平等に対する打つ手、不平等な貿易、移民問題や新技術といった課題に対して、信頼を失いつつある経済学に何ができるのかを解説していて、文章としてはやや冗長な印象もありましたが、経済理論も前提が違えば正しく機能しないのは当然で、そのあたりをもう少し丁寧に検証していく必要性を解いていました。2024/05/04

KN

0
飯田橋の芳進堂で購入。特に4・8・9章が面白かった。大事なのは尊厳だ。差別や偏見は構造でありその人の本性ではない。であるならばむしろ政策はその構造を生産している個別の課題に取り組むべきだ。強引にまとめるとこんな感じだろうか。一方で、「ファクトでは人は動かない」というファクトを出したら人は動くのか、というのは思った。論拠として引かれている個別の論文を読めば、この So What? 感も多少紛れるのかもしれない。2024/11/06

かおっくす

0
重要な社会問題についてランダム化比較実験(RCT)で実証した結果に基づき考える。良い条件があっても不確実性により移動しない。移民の流入は労働需要が増え、賃金水準は下がらない。貿易自由化後に不平等が拡大することがあり、支援が必要。好みは状況に左右されるので、多様性が大切。市場の失敗同様、政府の失敗もある。経済学者は経済成長を促すメカニズムが何かわかっていない。富裕国の排出を減らし貧困国のクリーン技術に援助する。増税を理由に仕事をやめない。福祉は人を怠け者にしない。UBIは富裕国には適さない。貧困撲滅は尊厳と2024/06/24

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