出版社内容情報
さらなる成長を目指す日本企業が、いかにしてM&Aを組織能力として構築し、
価値創造の成功確率を向上させるべきか。
この経営課題に関する問いを解き明かすのが、本書のミッションである。
【著者より】
M&Aは特別なイベントではなく、企業が持つべき組織能力として捉えるべきである。日本企業の経営陣にとって、M&Aは成長の実現や価値向上のために向き合うべきものになっている。
本書には日本企業とグローバル企業のM&Aを多く支援してきた著者陣とマッキンゼーが持つ経験と知見を集約している。我々は日本企業でM&Aの組織能力の構築・強化と成功に向けて取り組む経営陣の方々を後押ししたい。
内容説明
更なる成長を目指す日本企業が、いかにしてM&Aを組織能力として構築し、価値創造の成功確率を向上させるべきか。この経営課題に関する問いを解き明かすのが、本書のミッションである。
目次
第1章 M&Aの原則(日本企業にとってのM&Aの必要性;日本企業のM&Aを成功へ導く経営陣の心構え)
第2章 戦略策定からソーシングの組織能力構築(M&A戦略と投資テーマの具体化;M&A戦略に基づいたディールソーシングの推進;M&A推進体制と組織能力構築の要諦)
第3章 ディール実行段階の意思決定(ディール執行における典型的な落とし穴の類型;M&Aの組織力・経験値不足の弊害;DDの落とし穴を避け、ディールを成功に導く;DDフェーズ後のディール実行に関する注意点)
第4章 PMI(買収後統合)(PMIの失敗の根底に見える「甘さ」;クロージング前の統合準備は積極的に;PMI設計思想の明確化;PMI体制:IMO(統合推進室)の確率
シナジーの実現:徹底して価値を追求する
人材・組織の確立:組織文化に正面から取り組む)
第5章 ガバナンス(日本企業による買収におけるガバナンス課題の事例;クロスボーダー買収で頻出するガバナンス課題;M&Aにおけるガバナンスの設計と重要な要素)
著者等紹介
加藤千尋[カトウチヒロ]
マッキンゼー・アンド・カンパニーパートナー。戦略・コーポレートファイナンスグループの日本におけるリーダー。製造業クライアントを中心に、M&A、企業戦略・成長戦略の策定、新規事業の立ち上げ、全社改革などを支援。M&Aについて、クロスボーダーおよび日系企業どうしなどのディールにおいて、戦略策定、ビジネス・デューデリジェンス、PMIを数多く支援。2013‐17年は米国シリコンバレー・オフィスを拠点に、現地企業のM&AやPMIを支援。2007年にマッキンゼー入社。京都大学大学院理学研究科修士課程修了、スタンフォード大学経営大学院修士課程修了(MBA)
呉文翔[クレブンショウ]
マッキンゼー・アンド・カンパニーパートナー。プライベート・エクイティ/プリンシパル・インベスターグループの日本におけるリーダー。主にPEファンドや総合商社との投資・ポートフォリオ戦略、ビジネス・デューデリジェンス、買収後のバリューアップ、売却戦略などを支援。三井物産株式会社にてエネルギー領域での事業投資案件に従事した後、2015年にマッキンゼー入社。慶應義塾大学法学部法律学科卒業、ハーバード大学経営大学院修士課程修了(MBA)
福富尚[フクトミヒサシ]
マッキンゼー・アンド・カンパニーアソシエイトパートナー。クロスボーダーおよび日系企業どうしのM&Aについて、戦略策定、ビジネス・デューデリジェンス、PMIを数多く支援。2019年にはワシントンDCオフィスを拠点に活動し、米国企業によるM&Aを支援。メリルリンチ日本証券にて投資銀行業務に従事した後、2015年にマッキンゼー入社。東京大学大学院薬学研究科修士課程修了、ノースウェスタン大学経営大学院修士課程修了(MBA)
山〓敦[ヤマザキアツシ]
マッキンゼー・アンド・カンパニーアソシエイトパートナー。買収前のポートフォリオ戦略・M&A戦略策定、ビジネス・デューデリジェンス、買収後のバリューアップ・売却など、幅広くM&Aに関わる戦略策定・執行を支援。『マッキンゼー企業価値評価(Valuation)』(第7版)の翻訳を主要メンバーとしてリード。JPモルガン証券株式会社投資銀行部にて、クロスボーダーや国内大型再編M&Aおよび資金調達の提案・執行業務に従事した後、2019年にマッキンゼー入社。東京理科大学理工学研究科修士課程修了、シカゴ大学ブース経営大学院修士課程修了(MBA)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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