出版社内容情報
東京証券取引所が運営する「TOKYO PRO Market」(TPM)は、プライム・スタンダード・グロース(一般市場)に次ぐ第4の株式市場として2009年に開設。一般市場と同様の上場効果を得ることができる市場でありながら、緩やかな制度設計(上場基準)で、中小企業や地方企業など、多種多様な企業が上場を目指せる市場です。
2021年は13社が、2022年には21社がTPMへ上場、2023年は6月時点で75社が上場済みと、これまでを大きく上回るペースで新規上場が相次ぎ、その上場効果が注目されています。
TPM上場のメリットをいくつか挙げてみると、 信用力・知名度の向上による人材採用・M&A・新規開拓(営業面)への効果、組織体制の整備や個人保証の解除が進むことで事業承継しやすくなる――等々。
中堅・中小企業にとって、即効性のある利点がいっぱいです。
本書では、そうしたTPM上場の有効性を詳しく紹介。上場企業5社の実例を挙げ、TPMを利用した成長戦略の道を示します。
中小企業、特に地方のオーナー企業や金融機関・会計事務所にTPMへの理解を広げ、TPM上場をファーストステップに企業の存続と発展を実現するための、TPM入門書です。
内容説明
東京プロマーケットへの上場効果を徹底解説!上場を果たした5企業の実例を掲載。自社の悩みを解決し、生き残るための道とは―?
目次
第1章 東京プロマーケット(TPM)とは(中堅・中小企業のための市場とは;TPMは何をもたらすのか;TPM上場までのコストと期間は)
第2章 5つの実例にみる地方でこそ活きるTPM上場の絶大なメリット(ONE GROUP株式会社―M&A戦略の信用力をサポート、上場を機に自ら学ぶ組織に;株式会社アートフォースジャパン―静岡県伊東市で「最初の上場企業」目指し実現、地盤改良事業で躍進;株式会社サトウ産業―自社のみで作業を完遂した「手づくり上場」で究極の社員教育;株式会社テクノクリエイティブ―熊本市で初のTPM上場、知名度アップと採用増で全国展開へ;グラントマト株式会社―農業を通じた「企業価値」重視の経営がTPM上場に結実)
第3章 TPM上場、成功へのポイントとは―株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC)和田成史社長&堀江勇輝監査法人支援室長に聞く
第4章 経営の未来を先取りするTPM(「公」になってこそ真の企業経営にたどり着ける;TPM上場が成長戦略のスタンダードとなる)
著者等紹介
雨森良治[アメモリヨシハル]
日本M&Aセンター上席執行役員、成長戦略事業部長。米国公認会計士(USCPA)。1994年、神戸大学経済学部卒。外資系コンサルティング会社を経て、日本M&Aセンターに入社。100件を超えるM&A成約実績を有し、西日本を代表するM&Aプレーヤーとなる。2020年4月、TPM事業部事業部長に就任。全国の中小企業や会計事務所、金融機関向けにTPM上場啓蒙活動から上場準備支援活動に至るまで精力的に活動しTPM市場の活性化に貢献。2023年4月からは中堅企業を対象とした成長戦略事業部長に就任。2023年6月、財産承継サービスを手掛ける株式会社ネクストナビ代表取締役社長にも就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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