「俳優」の肩ごしに

個数:
電子版価格
¥1,650
  • 電書あり

「俳優」の肩ごしに

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月20日 20時18分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 176p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784296115846
  • NDC分類 772.1
  • Cコード C0074

出版社内容情報

日本を代表する演技派俳優が来し方を振り返り、即興風に綴った初の自伝!
――実人生と俳優業の原理は似ている。そこがおもしろい――

8月の日経新聞朝刊の看板連載「私の履歴書」に登場し、大きな反響を呼んだ山﨑努さん初の自伝が早くも待望の書籍化です。連載では掲載しなかった章も多数収録、滋味深き文章にさらに磨きがかかった作品に仕上がっています。

3、4歳の頃、染物職人の父におぶわれて散歩に連れて行ってもらった松戸の川べり。父の肩ごしから見ていた、赤い襦袢をまとった〝狂人〟への畏怖が、自分の俳優業の原点ではないかと書く少年時代。そこから上野の映画館でマーロン・ブランドを観て俳優を志す高校時代までは、なぜ自分がのちに俳優になったか、その原点を当時の思いもよらなかった行動から掘り起こしていきます。

そして俳優座養成所から文学座へ。黒澤明監督の『天国と地獄』の誘拐犯人役にオーディションで選ばれてからは、映画、舞台、テレビドラマで、演技派俳優となっていく半生を、俳優・山﨑努の肩ごしから見つめて紡いでいきます。

登場する人物は芥川比呂志、岸田今日子など新劇の人たち。森繁久彌、三船敏郎といった映画界の人たち。現代テレビドラマの最高傑作のひとつ「早春スケッチブック」の脚本家・山田太一、寺山修司、和田勉。さらに山﨑さんの主役が欠かせなかった映画「お葬式」「タンポポ」「マルサの女」の監督・伊丹十三。日本の俳優の演技に違和感を持ち続けたゆえに親友となった英国の俳優・演出家テレンス・ナップ……最後は円環を描くような余韻深きラストシーンが待っています。

内容説明

人生と俳優業の原理は似ている―日本を代表する演技派俳優が初めて来し方を振り返った。

目次

山〓の努
川の匂い
父の肩ごしに
女先生
空襲警報
黒い家
ハダシの疾走
父の死
メジロ
新聞、牛乳、ラッキョウ〔ほか〕

著者等紹介

山〓努[ヤマザキツトム]
1936年、千葉県生まれ。都立上野高校卒業後、俳優座養成所を経て文学座に入団。60年、三島由紀夫の戯曲『熱帯樹』でデビュー。その後、劇団「雲」創立に参加。のち独立。63年、映画『天国と地獄』(黒澤明監督)の誘拐犯役で注目を集め、以降、幅広いジャンルで活躍。出演作多数。受賞歴多数。2000年、紫綬褒章。07年、旭日小綬章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaoru

70
日本経済新聞に連載された名優山崎努の自伝。貧しく苦労の多い幼年時代から現役の俳優として活躍中の現在までを描く。文学座に属し『天国と地獄』の犯人役で一躍スターとなった彼は舞台のほかテレビ出演も多い。黒澤明や伊丹十三といった名匠との仕事のほかイギリスの演出家兼俳優テレンス・ナップとの長年にわたる友情が印象的。「俳優修業のなかで転機となった」舞台『建築家とアッシリア皇帝』の描写にはひときわ熱がはいる。ピランデロ作『ヘンリー四世』の主人公エンリコを多重人格と捉える解釈。飄々とした文章ながら演技の本質を問い続ける→2023/03/13

こばまり

46
素っ気なさの合間に優しさが滲むような文体。お人柄そのものか。本作も「柔らかな犀の角」も読み出したらあっという間で、もっと読んでいたいのにと思わせる。即ち名手と心得た。2024/01/14

シキモリ

28
山﨑努さんを初めて意識したのはTVドラマ「クロサギ」だったはず。僅かな登場シーンであっても圧倒的な存在感を持つ俳優だという認識はあったが、それを裏付けるかのような自伝だった。疎開先で過ごした幼少期や俳優座での修業時代に始まり、三島由紀夫や黒澤明監督との出会いなど、登場する面子がビッグネームばかりで圧倒される。自身を俯瞰するようなユーモラスで独特の語り口調も味があり、何よりも文章が上手い。演技に対する真摯な姿勢が伝わる芝居論も実にストイックだ。俳優とは本来これ程の熱力なしには務まらぬ職業なのではあるまいか。2023/10/14

ケイジ

15
俳優の山﨑努氏の自伝。語り口がとても柔らかく、その時その時の感情がじんわり伝わってきます。全編から山﨑氏の謙遜や照れ臭さが感じ取れる好著です。2023/03/19

こすもす

3
山崎努さん、個性光る俳優さんだ。 私は映画やドラマしか知らなかったが舞台にも数多く出演しているようだ。 遥か昔(30年位前に)山崎努さんに会った事がある。新宿を歩いていて映画館から山崎さんが出てきたのだ。 多分、映画封切りのイベントだと思うのだか。小柄な方だったが笑顔で握手してもらった思い出がある。2023/06/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20287883
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。