みずほ、迷走の20年

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みずほ、迷走の20年

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784296113750
  • NDC分類 338.61
  • Cコード C0033

出版社内容情報

●経営陣がいっせいに交代する事態に
 ATM障害が続いたみずほ銀行。21年に発生した障害は8回を数えた。22年2月に木原社長が就任し、心機一転のスタートを切った。
 みずほの障害は、東日本大震災直後にも大規模なものが発生しており、その後新しい基幹システムを投入したものの、防ぐことができなかった。システムトップにシステムが不慣れな人が就き、また障害後も、店舗で迅速な案内ができず、人災と言われても仕方がない状況を招いた。金融庁の調査では銀行の行風として「言われたことしかやらない姿勢」も指摘された。
 著者は、そこに「ガバナンス不全」を見る。銀行発足当初からシステム障害が発生し、その後、基幹システムの「旧3行」でのたらい回しも起きた。障害が起こるたびに専門社員が処分され、システムに強くない人があてがわれた。当然、社長・頭取候補と目された人も経営陣に戻ってくることはなかった。

●みずほ20年の軌跡から未来を見据える
 1989年には興銀、第一勧銀、富士がそろって時価総額で世界5位以内に入っていたが、これほどまでに米国に水をあけられてしまったのはなぜなのか。フィンテック、グローバル、グリーン分野が今後の反転のカギになるだろう。
 現役・OBのみずほ関係者のインタビューからもストーリーを展開。実態を解き明かす。
 本書は、企業風土や組織の問題を新聞記者の目線で取り上げる。

内容説明

「世界最大級銀行」発足からの苦闘の記録。そんな組織になぜなってしまったのか?日経記者が取材メモから説き起こす。

目次

序章 みずほの宿痾
第1章 度重なるシステム障害
第2章 トップ総退陣へ
第3章 世界トップクラス銀行の誕生
第4章 統合10年たっての内なる戦い
第5章 新社長の船出
第6章 みずほ、再生への道

著者等紹介

河浪武史[カワナミタケシ]
日本経済新聞社金融部長。1972年生まれ。95年日本経済新聞社入社、編集局流通経済部等を経て、2006年編集局経済部。金融機関、日銀、財務省などを担当。14年経済部次長(金融担当)、米コロンビア大客員研究員を経て、15年米ワシントン支局首席特派員。21年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

110
みずほFGの20年間の歴史が描かれる。度重なる大規模トラブルが、システムの脆弱性だけの問題でなく、隠ぺい体質、事なかれ主義、自発的に問題解決しないという企業風土によるのだと納得する。トラブル発生後、頭取には4時間後、FG社長には6時間後にしか連絡が届かない会社の異常さに驚く。著者は日経新聞の金融部長。読んでいて、マスコミにとって企業とはこんなものなのかと悲しい気分。登場するのは経営者ばかり。話題は、社内処分、引責辞任、人事抗争、記者会見、謝罪…。企業活動って、もっと地道で、誠実な社員たちの営みなのに…。2022/08/05

KAZOO

91
みずほ銀行の最近のシステム障害がらみの話からこれまでの20年の軌跡を日経新聞の記者が書かれています。非常によくまとまっているように感じました。日経BP社から出版されている「ポストモーテム」はシステム障害中心のはなしでしたが、こちらはそれよりもその時々のトップによって銀行全体の動きがどう変わっていくかがよくわかりました。普段からメガバンクなどのトップは金融庁などの有力者とよくコミュニケーションをとっていくことが必要だということがよくわかります。2022/08/16

クリママ

52
世界最大級で優秀な人材の集まるみずほ銀行が、何故度々システム障害を起こすのか。そんな疑問から本書を手に取り、その理由が少しわかったように思う。バブル崩壊による興銀、一勧、富士の統合。捨てられない旧行のプライドと縄張り意識、殿様商売の残滓。家計を預かるおばさんから見れば、バブルなどという実体のないものに踊らされるなどありえなし、過去にしがみつく未練たらしさも考えられない。あえて言えば、男性社会の悪癖の結晶。日々の生活も、ITの浸透により驚くほどのスピードで変わっていく。統合後に入行した若い世代に期待したい。2022/10/16

Hiroo Shimoda

10
続いたシステムトラブルと、経営体制の激動。本書では問題だらけのように書くが、色々あっても多くの大企業はメインバンクとして変わらず頼り続けているのは流石だし、本書はその点も掘り下げて欲しかった。2022/11/22

Yuichi Tomita

7
(多分)話題の書籍であるが、全体的に踏み込み不足。20年間のみずほ銀行の歴史がまとめられているが、概ね報道ベース。頭取やFG社長などのトップの人物、エピソードとほぼ皆無だった。 結局、肝心の「言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない」企業風土がどのように構築されたのか、なぜみずほだけシステム障害が多発するのかについてはほぼ分からない。 現役の日経新聞社員ということもあり、限界があったにしても寂しい内容だった。2022/06/21

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