ポピュリズム大陸南米

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ポピュリズム大陸南米

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  • サイズ 46判/ページ数 314p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784296113460
  • NDC分類 302.6
  • Cコード C0033

出版社内容情報

格差にあえぐ貧しい民衆が立ち上がり、「21世紀の社会主義」という旗印を掲げ、約20年にわたりポピュリズム(大衆迎合主義)を推進してきた南米大陸がいま、大きく揺らいでいる。

いったい、何が起こっているのか。
日本では報道される機会の少ない南米の現状とこれからについて、日経元サンパウロ特派員が描く。

天然資源の売却などで得た富を貧しい層に分配するという政策で世界中から称賛を浴びたベネズエラは、ハイパーインフレで経済が破綻し、人々が飢えに苦しむ。

経済開放路線で躓き、政権交代に失敗したアルゼンチンは、再び左派ポピュリズムを選択し、没落を続けている。

新興国の雄・大国ブラジルでは「コロナは風邪」と呼び、過去の軍事政権の拷問を正当化する極右の大統領が、分断を深めた。

「南米の優等生」と呼ばれてきたチリですら、格差是正を目指す大規模な暴動が発生し国際会議が中止となった

――南米大陸を覆う黒い影は晴れない。

経済的に決して無視できる存在ではないにもかかわらず、地政学的リスクが非常に高い南米は、多くのグローバル企業にとって悩みの種である。

本書は、国際政治に関心のある層やビジネスで関わる読者にとって、「なぜそうなったのか」という問題の本質を現地視点で詳述。
意思決定にあたってヒントになる情報を提供する。

内容説明

元現地特派員による渾身のルポルタージュ!機会の不平等による格差の再生産、貧困の連鎖で、ポピュリズムへの道を突き進む南米。南米と日本の「不平等と格差」は“程度の問題”に過ぎない。南米のリアルから日本の危機をも示す警告の書。

目次

序章
第1章 ベネズエラ―「21世紀の社会主義」の崩壊(食糧配給を受け取れない人たち;「祖国カード」という監視ツール ほか)
第2章 アルゼンチン―落日の大国を覆う投票の呪縛(落日の大国;豊かな国の貧困 ほか)
第3章 ブラジル―怒りが揺らす社会秩序(2人のカリスマ、ボルソナロとルラ;ブラジルを経済大国に押し上げたルラ ほか)
第4章 チリ、コロンビア、ペルー、ボリビア―格差が招く終わりなき混乱(チリ、軍部による圧政と経済の飛躍的成長;高成長の裏側で格差が固定化 ほか)
第5章 ポピュリズム大陸から日本への警告(生活者目線での格差;格差とポピュリズム)

著者等紹介

外山尚之[トヤマナオユキ]
日本経済新聞記者前サンパウロ支局長。2008年慶応義塾大学卒、同年、日本経済新聞社入社。前橋支局や国際部を経て、2017年より2022年までサンパウロ支局長。南米大陸の各国でのルポ執筆に力を入れる。Twitter@NaoyukiToyamaは中南米関係者を中心に3600人のフォロワーを抱える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

118
今や南米はポピュリズムによる民主主義の失敗見本市の様相を呈している。少数の金持ちエリート層が国政を牛耳る状況の改革を訴える左派に、大多数の貧困庶民層は選挙で政権を委ねた。しかし左派の格差是正策はバラマキだけで、日本やアジア各国でとられた長期的な産業育成や教育拡充などは行われなかった。バラマキの原資がなくなると経済は悪化し、左派は退陣するかベネズエラのように独裁者と化す。しかし右派政権が経済再生のため国民に我慢を求めると、有権者は自分たちを甘やかす左派になびく。愚かな国民には愚かな政治しか与えられないのだ。2023/08/22

よっち

35
機会不平等による格差再生産、貧困の連鎖で、ポピュリズムへの道を突き進む南米。元現地特派員による南米のリアルから日本の危機をも示す渾身のルポルタージュ。米国の思惑にも翻弄されて「21世紀の社会主義」が崩壊したベネズエラ、経済大国だった過去から政局が混乱するアルゼンチン、経済を急成長させながらも多くの問題を抱えるブラジル、そしてチリ、コロンビア、ペルー、ボリビアの格差が招く終わりなき混乱。断片的にしか知ることがないポピュリズムに揺れる南米大陸の実情を現地特派員が生々しく伝えていて、いろいろ考えさせられました。2023/07/16

泉を乱す

15
各章(各国)ごとにその国出身の友人の顔を思い浮かべるくらい南米出身の友人が多いのだが、彼らはいわゆる本書に出てくる富裕層である。私は彼らと文化について話すけど政治の話を深くしたことはない。知ってるようで何も知らない南米のことを知る第一歩として良書だった。2024/07/30

owlsoul

13
政治の目的は、マクロで長期的な利益のためにミクロで短期的な不利益を選択する(させる)ことだ。当然、不利益は最小限におさえ、被害者へのケアも忘れてはならない。言葉にするのは容易いが、この舵取りが難しい。ポピュリズムは、マクロで短期的な利益のために長期的ビジョンを無視する。この現象を引き起こす最大の原因は経済格差だ。今の生活に困窮する人々が増えるほど、長期的視野は失われていく。歴史的経緯によって格差が定着している南米において、ポピュリズムの抑制は困難を極める。昨今の状況を見ていると、これは対岸の火事ではない。2024/01/02

いとう・しんご singoito2

13
ラジオのスペイン語講座のテキストきっかけ。経済ジャーナリストの目から見た’00年代以降の南米7カ国の現代史。国際経済に翻弄され、厳しい格差と政治家の腐敗のゆえに政情不安に苦しむ様子を学ぶことが出来ます。地下資源や畜産品など一次産品に依存する経済構造ゆえに市場の価格年々に国民生活が翻弄されるという、イタコ一枚下は地獄という国で、バラマキ政策の影で政治家は私腹を肥やすことばかりを考えている、と言う、どっかの国と大差ないお話でした。2023/12/09

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