内容説明
人手不足、働き方、地球温暖化―。こうした社会問題や環境問題をクリアにし、次のフェーズに進むことが求められている物流業界。救世主として期待を集めるフィジカルインターネット構想の実現には、様々なハードルが立ちはだかる。本書では、実現に向け産官学の最前線で知恵を紋り、汗を流す識者たちの、最新の論文を編纂した。
目次
物流の標準化と効率化(高田公生 国土交通省総合政策局物流政策課長(執筆時))
我が国がフィジカルインターネットを実現すべき切実な理由(中野剛志 経済産業省商務・サービスグループ消費・流通政策課長兼物流企画室長)
農林水産物・食品流通の合理化を目指して(武田裕紀 農林水産省大臣官房新事業・食品産業部食品流通課長)
2030年にフィジカルインターネットを実現(荒木勉 上智大学名誉教授)
フィジカルインターネットの理想と課題(西成活裕 東京大学先端科学技術研究センター教授)
フィジカルインターネット実現化に向けての課題(橋本雅隆 明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科専任教授)
進化する「フィジカルインターネット」の議論(木川眞 ヤマトグループ総合研究所理事長)
日本型フィジカルインターネットの実現、これからの課題について(金度亨 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)スマート物流サービス研究推進法人プロジェクトマネージャー
鍵野聡 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)スマート物流サービス研究推進法人プロジェクトマネージャー)
物流クライシスとフィジカルインターネット(藤野直明 野村総合研究所産業ITイノベーション事業本部主席研究員)
フィジカルインターネットに関連する海外での物流標準化の動き(水谷禎志 野村総合研究所エキスパートコンサルタント)〔ほか〕
著者等紹介
荒木勉[アラキツトム]
上智大学名誉教授。金沢市出身。早稲田大学理工学部卒業、経営工学の生産・ロジスティクスを専門とする。早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程修了。1988年から上智大学経済学部助教授、教授。1994年からミュンヘン大学客員教授。2017年から東京理科大学大学院技術経営専攻教授、2019年から経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。