内容説明
パスワードを盗まずにアカウントを乗っ取り。新型コロナに便乗した攻撃の猛威。テレワークのVPNに潜む致命的な脆弱性。ビジネスメール詐欺は巧妙すぎて防げない。慣れた人ほど騙されるSMSの偽通知。ビデオ会議の映像でキーボード入力が分かる。これ全部実話です。あなたも必ずだまされます。
目次
第1章 誰もが狙われる
第2章 コロナ禍の罠
第3章 テレワークの罠
第4章 ランサムウエアの罠
第5章 メールにもスマホにもメッセージにもパソコンにも罠
第6章 パスワードの罠
第7章 あなたの心に潜む罠
第8章 未来のAIの罠
第9章 あなたを狙う悪い奴ら
著者等紹介
勝村幸博[カツムラユキヒロ]
日経NETWORK編集長。1997年日経BP入社。主にセキュリティーやインターネット技術に関する記事を執筆。ITpro(現日経クロステック)、日経パソコン、日経コンピュータなどを経て、日経NETWORK編集長。情報セキュリティアドミニストレータ、情報処理安全確保支援士、博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふうちゅけ
12
偽サイトに誘導されIDとパス入れたら、正式サイトで犯人がそれ入力して二段階認証が本人に届く。本人が偽サイトに二段階認証パス入れると二段階認証が無意味に。なるほど。SMSアプリは一見LINEなどと同じような表示だが、LINEのように送信者そのものを認識しているわけではなく、送信者IDが同じなら同じスレッドに表示される。しかも送信者IDは送信者が自由に設定できると。これを悪用して今まであった正式な佐川等のスレッドにしれっと詐欺メッセージを入り込ませる。他、怖い事色々書いてた。(2021年4月初版)2021/09/29
チャー
10
ネットワーク上に潜む危険について最新の事例を多数紹介し、その手口や仕組みを解説した本。スマホの普及やテレワークの浸透でウェブにアクセスする機会は増える一方であるが危険の種類も方法も多様化している。基本的に怪しいサイトに近づかなければ良いが、フィッシングなどの人の注意が行き届きにくい点や心理的な弱みを突く狡猾な手法など新たな事例が際限なく出てきていることに驚く。重要施設へのランサムウェアなどは場合によっては支払わざるを得ない。自分のアドレスが盗まれているかどうかを調べるサイトが有ることを初めて知る。2021/08/01
ふなこ
4
すごいー。ウェブ会議からキーボード入力がわかる、電球から盗聴するにはびっくりした。あと最後に「ハッカーはエキサイティングじゃなくて地道な作業の繰り返しだから、なっても面白くないよ」って書いてあったのにめちゃ笑った。2021/10/13
くらーく
2
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00676/ 何だか、セキュリティに興味がなくなってきたのかなあ。さらっと読んで何にも感想は無いや。 実際に報道等で、ランサムウェア被害が、とか見るけど、実際に被害に遭わないと、ふーん、で終わってしまっている。 仕事だと思うともう少し真面目に読むのだろうけど。 まあ、これが日常なんでしょうな。でも、一般人は気にしないのよねえ。 ただね、国家的、企業的にはよりリアルになってきたのでしょうねえ。2021/06/12
spike
2
前半は「むむむ、これは勉強になる」と思って読んでいたところ、だんだんコラム的な読み物になってきて読み進めるのもラクになってきた。著者もあとがきで「雑談のネタにしてほしい」と言ってるくらい。でもそれも啓蒙したいという気持ちは伝わってくる。2021/05/30