内容説明
菅義偉首相の「四割下げる」発言。それでも変わらない呪縛とは?
目次
序章 不発に終わった「四割値下げ」
第1章 「常識外れ」な挑戦者
第2章 「こんなもんじゃねえだろ」
第3章 「完全分離」官邸・総務省の覚悟
第4章 改正法施行前夜瀬戸際の攻防
第5章 座して死を待つのか
第6章 出遅れた日本の5G逆境の船出
第7章 解けなかった呪縛
著者等紹介
堀越功[ホリコシイサオ]
日経クロステック先端技術副編集長。1998年、日経BP入社。ネット媒体開発を経て、2004年から通信専門紙「日経コミュニケーション」記者として通信業界を取材。通信専門ニューズレター編集長を経て、2017年4月~2020年3月まで日本経済新聞社企業報道部で通信分野を担当。2020年4月から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
24
携帯電話料金値下げについて政府と大手各社、政府の期待を背負う楽天の動きをまとめた一冊。著者は政府側に近く、携帯大手各社は料金を取りすぎているという立場で政府主導の価格引き下げを評価している。当然ながら料金を下げるということは各社の売上が大きく減ってしまうことになる。そうなると経営計画は大きく変更する必要があるし、大量解雇しなければならない。本書にはそういう視点がないので国民のために動く政府、抗う大企業、計画通りにいかない楽天という安直な関係で書かれているのが少し引っ掛かる。もう少し詳しい本を読みたい。2023/04/07
スプリント
11
携帯電話の値下げは庶民にとってはありがたいのですが 増えていく通信量や複雑化するサービスを維持するためのコストを補えるのかが気になります。2021/12/29
ポップ430
7
業界と官邸の仁義なき戦い。 さっと飛ばし読み。規制業界はストックがあれぼ営業しない方が儲かるという馬鹿馬鹿しい仕組みのまま温存されている。 携帯も家族で4万支払ってるので年間50万って固定費の中でも一番高い。これに光回線やTV料金と合わせると70万。 車の維持費と合わせると馬鹿にならない。😭 よってここは官邸にもう少し頑張って値下げして欲しい。2020/12/05
tacacuro
3
楽天の参入表明以降のモバイル市場を巡る攻防を克明に描く。先般の総合経済対策にも「携帯電話料金の低廉化に向け、モバイル市場の公正な競争環境を整備する」旨盛り込まれたように、いまだ大手三社体制は切り崩せていないようだが、楽天・三木谷社長のチャレンジ精神にはただただ敬服するばかり。2020/12/14
じゅんぺい
3
菅総理となったことで、今後大きく動きそうな携帯業界。異常なまでの官邸による介入。どこまでもシンプル化を求める官邸と、制度の隙間を縫うソフトバンクの戦いが非常に面白い。顧客と向き合わないことで利益を上げ続けるモデルの業界は他にないだろうな。ただ、いろいろな仕掛けで縛り、顧客に乗り換えをあまり考えさせない文化を築いた携帯大手の努力は参考にしていきたい。2020/12/02
-
- 和書
- 確率論入門 基礎数学選書