内容説明
フィジカルインターネット、それは「インターネットでデータを送るようにモノを運べないか」という発想から生まれた。欧州、北米など、国を超えて連携した学者たちが、研究を推進。その結果、進化した技術と業務の標準化が、便利でムダのない、環境にも優しい物流を可能にすることが明らかとなった。新しい物流の姿を追う研究リポート、初の日本語化。
目次
第1部 持続可能な物流のための新しいロジスティクスネットワーク(なぜロジスティクスの形を変えるのか?;フィジカルインターネット;新しい物流の姿;将来予測は?;初期段階の定義と検証の詳細)
第2部 フィジカルインターネットの主要な構成要素(フィジカルインターネットコンテナ;フィジカルインターネットのプロトコル;フィジカルインターネットルーティングセンター:ハブ;道路/鉄道ハブのデザインの実例;結論)
著者等紹介
バロー,エリック[バロー,エリック] [Ballot,Eric]
パリ国立鉱業高等学校教授
モントルイユ,ブノア[モントルイユ,ブノア] [Montreuil,Benoit]
ジョージア工科大学教授
メラー,ラッセル・D.[メラー,ラッセルD.] [Meller,Russell D.]
アーカンソー大学教授
荒木勉[アラキツトム]
上智大学名誉教授、東京理科大学経営学部教授。ヤマトグループ総合研究所専務理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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iwtn_
2
オープンな規格による物流のインターネットという、中々挑戦的なシステムの研究をまとめたもの。発祥はフランスあたりらしい。物流DXという本の中で紹介されていた&去年末に似たようなことを考えたので読んでみた。コンテナによる輸送の合理化という点では一致する。輸送の主体がロボットであることや、コンセプトとして「荷物の規格化」か「空間の規格化」という点は違うところか。6年前あたりの内容なので、ロボットあたりは出てきているかもしれない。 結果としては炭素の排出という意味でもかなり効率が良くなるようだ。実現してほしい。2022/01/08
miura
0
トラックを各社で共有するだけでも、配送時間やCO2の削減につながるのは直感的に感じる。シミュレーションした結果も、そうなっているようだ。そうなった時のアプリケーションがどうなるのかが気になるところ2021/09/29
かとたか
0
世界の物流の最先端研究、その流れを知る上で参考になりました。ですが、日本は国土も狭く、かなり先端のことを企業が担っているということもあらためて感じました。この本からすると、日本の物流に最も足りないのは、複数の会社が輸送モードを繋ぐ相互接続性であると思います。ただ、それは民間企業というより政策として政府が担わなければならない課題と感じました。2020/07/25
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