目次
第1章 天下取りを逃した傑物
第2章 部下や身内の心を読めなかった天才
第3章 分をわきまえられなかった逸材
第4章 後継リーダーを育てられなかった名将
第5章 思い込みを省みない一徹者
第6章 現状に甘んじたふがいなさ
第7章 時代に翻弄された瞑想者
第8章 失敗で問われる「学ぶ」姿勢
著者等紹介
加来耕三[カクコウゾウ]
歴史家・作家。1958年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、奈良大学文学部研究員を経て、現在は大学・企業の講師を務めながら、著作活動に勤しんでいる。『歴史研究』編集委員。内外情勢調査会講師。中小企業大学校講師。政経懇話会講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鐵太郎
19
歴史家・作家の加来耕三さんによる、戦国史のなかで25人を選びだしその「失敗」を通して教訓を得ようとしたもの、ということでいいのかな。二人だけ、三国志の曹操と楚漢戦争時代の〝国士無双〟韓信が混じっていますが、これは愛敬か。まァ基本的に加来さんの受け入れた歴史論に乗っているものなので、多少の傾きはしかたないか。そんなこんなまで含むと、新たな知見もあるのだけれど、こういうのを読むのは20年前くらいでよかったかなと思った。贅沢な話よな。(笑)2023/08/21
rosetta
18
★★✮☆☆内容はよくあるコンビニ本。ビジネス書とか自己啓発本みたいなコメントが加えられているだけで、歴史の見方で特に新しい視点で面白がらせてくれるところはなかった。あまり馴染みのない尼子経久、河井継之助、石川丈山が珍しかっただけかな。タイトルと日経BPと言う版元の名前に騙された(笑)2019/12/11
templecity
15
過去からの武将の失敗学を記載。義経の様に才能があるが周りに忖度しない人物は結局、悲劇をたどる。など、空気を読めない武将達が失敗している。 2020/08/04
まんむー
11
私には少し難しかったかも。「失敗」と言われているところについて、こうなっていたら歴史は変わっていたかも、とか、また違った結果になっていただろうとか、書かれているけど、知識が足りなくどのように変わる可能性があるのかわからなかった。それでも、知っている人の話、知らない人の話入り混じって楽しく読みました。25人(主に戦国時代)生い立ちから亡くなるまで、ざっくり知るにはよかったです。2024/04/18
きむロワイヤル
11
よく言われることに失敗から学ぶということがある。歴史上の人物は大抵成功者なので、そこから学ぶのは成功の秘訣であるが、その中にも失敗例は多々ある。もしかして、成功の秘訣よりも、失敗事例から学ぶものの方がより多いのではないかというコンセプトより出来たこの本は、歴史上の人物のいままで見たことのない顔を見せてくれる。そういう意味で良い本でした。2021/04/06