内容説明
SDGs時代の新しいモノづくり。「紀州のエジソン」島精機会長、島正博の挑戦。日本が誇るイノベーターの真髄がここに!
目次
序章 サステナブルな社会のために(SDGsのビジョンを体現する編機とは;次世代のビジネスモデルを構築する)
第1章 若き日に得た教訓(何にもないなら、アタマを使え;常に付加価値を探す ほか)
第2章 発展の鍵は「つながり」(会社名に理念を込める;倒産の危機を救った「人とのつながり」 ほか)
第3章 時代を読む、世界を変える(時代の先の先を読め;拡大するグローバル市場を狙う ほか)
第4章 ただひたすらに、前へと進む(限りなき前進を続けよ;技術、感性、ビジネスセンスのつながりで創造せよ ほか)
著者等紹介
梶山寿子[カジヤマスミコ]
ノンフィクション作家。神戸大学卒業後、テレビ局制作部勤務を経て、ニューヨーク大学大学院で修士号取得。ソーシャルビジネス、コンテンツビジネス、ソーシャルイノベーション、女性の生き方・働き方などのテーマを追う。書評家や放送作家、大学講師としても活動中。近年はロコモ・ジャーナリストとしての活動も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
251
こういう人物の話は面白くないはずがない。大きな字で頁数も少なく、多少、時が前後して頭の中で整理しなければいけない章もあるが、およそはスムーズに半生をおさらい出来る。色をプログラム言語に置き換えたり、NASAのグラフィックボードを並列にしたりという、後半の抜けた発想は震えるほど感服するが、その原点が幼少期の校長先生との逸話というのは半信半疑。発言の端々にワンマンな性格も表れているので、跡を継いだ長男や社員はなかなか大変そうだとも思う。手を動かすのは確かに大切だと納得出来るので、仕事でも実践していきたい。2021/02/23
スプリント
10
紀州のエジソンと呼ばれる島精機の島正博氏の半生記です。 成功するイノベーターの秘訣を学ぶには最適です。2020/02/08
Naota_t
5
#2057/★3.2/ホールガーメントを開発した島精機製作所の現・会長、島正博氏の創業ストーリー。中でも「<何もしないこと>は、時代に取り残されることを意味する…昨日のことはもう古い。だから、今日よりも明日を良くしたいと言う向上心を大事にして、新しいものを創造せよ」(p200)とは、開発者気質の島氏を体現する言葉だ。なお、島精機製作所は4期連続の赤字。ホールガーメント技術はESG的にも素晴らしいことは分かるが、その一本足打法は危険だし、景気にも左右されやすい。更なる「世の中にないもの」の開発が急務だ。2024/01/27
Belle Rose
4
和歌山出身の実業家は松下幸之助がよく知られているが、島正博氏もかなりの人物だということがこの本を読んで知った こういう天才な人物と同じ時代を生きているだけで、幸せだと感じる 「愛と氣と創造」の座右の銘、リスペクトです2021/07/09
まつ
2
編成機メーカーの島精機の島正博氏についての本。すごい人がいたものだと感じました。時代の先読み、というよりは結果的に時代を先読むことになった印象が少しありますが、先見性や信念があるなと。また、良妻に恵まれたのだなと。この時代の女性は、今の時代からみれば理不尽なこともあるかもしれないけど、ものすごくたくましいのだなと。ホールガーメント、縫製業界としては仲間でもあり敵でもあるのかなと(笑)行きつく先は編まない衣類になりそうです(笑)2020/12/10