出版社内容情報
これぞ決定版!
圧倒的な筆力で描き出す、迫真のノンフィクション!!
さびれた商店街でくすぶってた青年が「ユニクロ」という金の鉱脈をつかむまでの苦闘。
SPAへの挑戦。東京進出とフリースブームの到来。
集まる仲間たちと、古参社員との別れ。
苦戦する海外展開。ブラック企業批判。
そして、情報製造小売業への進化。
柳井正と、その夢に惹かれた同志たちの長き戦いをリアルに描き出す。
「ユニクロはどうやってここから生まれたのか。
地方のさびれた商店街の紳士服店は、なぜ世界的なアパレル企業になりえたのか。
本書では、その謎をひもといていくことを目的とする。
では、その歩みから何が見えてくるのだろうか。
現代を生きる我々に何を教えてくれるのか。
私が見つけたのは『希望』である。
この国に存在する名もなき企業や、そこで働く人たちにとって希望になるであろう物語である。」
――本文より
柳井正 アパレル 小売 孫正義 佐藤可士和 澤田貴司 ファッション スタートアップ ベンチャー 起業 プロフェッショナルマネジャー ドラッカー 松下幸之助 ZARA ファストファッション マクドナルド ブラック企業 リーダー GU ジーユー トヨタ物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
140
正直言えば、私は柳井正氏にいい印象を持っていなかった。「泳げない者は沈めばいい」の発言に反発を覚えていた。本書は、ユニクロが、カジュアルウェアの倉庫から、SPA(小売製造業)、そして情報小売製造業へと進化する歴史が克明に記されている。「作った服をいかに売るかではなく、売れる服をいかに作るか」というコンセプト実現のために、どれほど多くの挫折を重ねてきたかが、関わった人たちの人間ドラマとして胸に迫ってくる。日経新聞の名物記者によるこの見事なルポを通じて、柳井氏という複雑な人物に対する誤解が解けてくる。2024/05/12
きみたけ
112
500頁弱、読み応え十分の一冊でした~😅著者は日本経済新聞編集委員の杉本貴司氏。地方のさびれた商店街の紳士服店は、なぜ世界的なアパレル企業になりえたのか。「ユニクロ」の原点と軌跡をひもといた渾身のルポ。「ユニクロ」という金の鉱脈をつかむまでの苦闘。SPAへの挑戦。東京進出とフリースブームの到来。集まる仲間たちと古参社員との別れ。苦戦する海外展開。ブラック企業批判。情報製造小売業への進化。世界一の企業を目指す柳井正氏と、その夢に惹かれた同志たちの長き戦いをリアルに描き出しています。2024/11/18
MI
103
山口県宇部市の父の等が営む「メンズショップ小郡」柳井家に奉公していた浦と正で始めた「ユニクロ」全てが順風満帆ではなく、失敗の連続だった。この本は柳井と同志たちの悪戦苦闘した壮大な物語。「ユニクロの服とは何か」を問い続け、世界一のアパレルにするという壮大な目標に向かって突き進む熱い男達。本書を読んでユニクロは服だけでなく、ハンバーガーショップや野菜事業などいろいろチャレンジしていることを知った。海外進出の時、日本の常識は世界の非常識を思い知った。柳井の「外」からヒントを得て突き進む精神がすごい。2024/07/29
R
94
ユニクロの始まりから現在までの道程を柳井正をはじめ、幾人かの携わった人たちの栄光と挫折とでもいうような、失敗と成功のいったりきたりの数々を記した本。服飾部分だけでもこのボリュームなのもすごいが、それ以外の事業で様々に失敗しているところをもっと読んでみたいと思ってしまった。ユニクロだけでも失敗の方が多そうで、その哲学がどのようにユニクロたらしめているかという点が非常に読み応えがあってよかった。2024/10/29
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
88
(2024-159)宇部の小さな紳士服店から世界有数のアパレルチェーンとなったユニクロの成長を描いたルポ。一気に成長したように感じたが、やはりそこは苦難の道筋。どうしようもない自堕落な生活をしていた若い頃の柳井氏の姿は意外だった。古参社員に愛想を尽かされたった二人の再スタート、メイン銀行との軋轢…。特に上場企業となる前の時代の話が興味深かった。結局のところ成功の要因は「ユニクロらしさとは何か?」を徹底的に追求した事だろう。これは全ての企業に当てはまるのではないか。五つ星です。★★★★★2024/11/03
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