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出版社内容情報
私たちが空気のように利用しているインターネットは社会インフラとなり、政治、経済、外交、安全保障など多くの分野で存在感を増している。
しかし、その深いところで何が起きているのか、はあまり知られていない。
広がるインターネットの闇や様々な狙いが渦巻く最前線で起こる論点と競争・対立を理解しよう。
どうしたら、インターネットの恩恵は未来でも得られるのか、が見えてくる一冊。
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「Web3」「生成AI」など、最新技術が話題になる一方で、インターネットの世界に何が起きているのかをきちんと把握している人はどのくらいいるのでしょうか?
「グローバルなインターネットの時代は終わった」2022年秋、米シンクタンクが公開した報告書は衝撃の一言で始まっていました。
元来、インターネットは民間の人たちが構築し相互につながり合うことで機能しています。そしてその自由さ、柔軟さ=グローバルさこそがネット特有のしなやかな発展を実現してきたのです。
最大の特徴に「終わり」が告げられた今、どのような競争や対立が起きているのかを知り、これからのインターネットを考えてみませんか。
長年にわたり政策の立場から国や企業のルールをつくる側、そして使う側としてインターネットの発展を見つめてきた著者がその最前線を解説します。
いま、世界の最前線で議論されている10のこと
論点1. 「有形資産」と「無形資産」
論点2. 「モノ中心主義」と「サービス中心主義」
論点3. 「新自由主義」と「修正資本主義」
論点4. 「事前規制」と「事後規制」
論点5. 「ハードロー」と「ソフトロー」
論点6. 「差別」と「区別」
論点7. 「国内ルール」と「国際ルール」
論点8. 「自由主義国家」と「権威主義国家」
論点9. 「マルチステークホルダー主義」と「マルチラテラル主義」
論点10. 「セキュリティ」と「利便性」と「プライバシー」
内容説明
「グローバルなインターネットの時代は終わった」2022年秋、米シンクタンクが公開した報告書は衝撃の一言で始まっていた。新型コロナウイルス、ウクライナ紛争―。インターネットが社会インフラとなり、政治、経済、外交、安全保障など多くの分野で存在感を増している。しかし、その深いところで何が起きているのか、という点はあまり知られていない。ではいったい、インターネットの世界に何が起きているのか。元来、インターネットは民間の人たちが構築し相互につながり合うことで機能している。その自由さ、柔軟さ=グローバルさこそがネット特有のしなやかな発展を実現してきた。最大の特徴に「終わり」が告げられた今、その最前線でどのような競争や対立が起きているのかを理解し、これからのインターネットを考える。インターネットの恩恵をすべての人が得られる未来のために、まずは最新論点を知り、議論に参加しよう。
目次
第1章 新しいデジタルへの契機(パンデミックが変えた社会;デジタル戦としてのウクライナ紛争;デジタル技術の使い方;低下するインターネットの自由;データ駆動社会のつくり方)
第2章 データ資本への変遷(120年前の予言;第二段階に入ったデジタル革命 ほか)
第3章 データ流通基盤の幕開け(集中と分散;巨大プラットフォーマーが変えたサイバー空間;Web3の登場;デジタル政策への拡張;政策における中立性とは何か;背景にあるネットワーク構造の大転換;差別か区別か;ネットワーク構造と通信主義)
第4章 デジタル民主主義を巡る対立(インターネット誕生とその基本精神;自由主義国家vs.権威主義国家;NewIPの狙い;各層で先鋭化する両陣営の対立;到来するデジタル冷戦の時代;マルチステークホルダー主義は有効か;デジタル冷戦に備える日本の安全保障;デジタル民主主義とインターネットガバナンス)
第5章 インターネットの未来(データ騒動社会―「集中」から「分散」へ;本書から浮かび上がる10の論点;AIとG7の歩み;10年後のネットワーク;インターネットの未来のために)
著者等紹介
谷脇康彦[タニワキヤスヒコ]
インターネットイニシアティブ(IIJ)取締役副社長。愛媛県出身。1984年郵政省(現総務省)入省。内閣審議官・内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)副センター長、総務省情報通信国際戦略局長、政策統括官(情報セキュリティ担当)、総合通信基盤局長、総務審議官などを経て2021年総務省退官。2022年より現職。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)特別招聘教授。デジタル政策フォーラム(DPFJ)顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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