黒衣の外科医たち―恐ろしくも驚異的な手術の歴史

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黒衣の外科医たち―恐ろしくも驚異的な手術の歴史

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  • サイズ 46判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794973443
  • NDC分類 494.2
  • Cコード C0022

出版社内容情報

セルフ手術で結石を取りだした鍛冶屋の男、
無痛分娩の先陣をきったヴィクトリア女王、
とがった器具で痔を切り裂かれたルイ14世……
スプラッターな「試行錯誤」がいまの医術を築いてきた

麻酔はない、消毒もない、手洗いすらない時代。
外科医たちは白衣ではなく、返り血を浴びても目立たないよう黒衣を着ていた。
傷口は水で洗うかわりに焼きごてで焼灼(しょうしゃく)。
出血多量のときこそ瀉血(しゃけつ)。
患者はベッドに押さえつけられ阿鼻叫喚の手術がおこなわれたが、
そこには治療の道を切り開こうと必死に手探りしていた人たちがいた。
驚愕と震撼とユーモアに満ちた、背筋も凍るほど刺激的な一書。

現代に生まれて、ほんとうによかった――

内容説明

麻酔はない、消毒もない、手洗いすらない時代。外科医たちは白衣ではなく、返り血を浴びても目立たないよう黒衣を着ていた。傷口は水で洗うかわりに焼きごてで焼灼。出血多量のときこそ瀉血。患者はベッドに押さえつけられ阿鼻叫喚の手術がおこなわれたが、そこには治療の道を切り拓こうと必死に手探りしていた人たちがいた。驚愕と震撼とユーモアに満ちた、背筋も凍るほど刺激的な一書。

目次

「手」で治す外科医たち
ある鍛冶屋の男 膀胱を自分で切り裂き摘出―結石
アブラハムとルイ一六世 ペニスを石でしごいて包皮を切りとる―包茎
エリザベート皇后 心臓を刺されても歩き回れたのはなぜか―血液循環
インノケンティウス八世・レオ一〇世・ヨハネ二三世 教皇も逃れられない暴食―肥満
ヨハネ・パウロ二世 人気教皇、銃撃され腸が穴だらけ―人工肛門
ペルシア帝国ダレイオス王 「手術で死んだら、外科医の手を切り落とす」―脱臼
ジョン・F・ケネディ 世界が見つめる世紀の大解剖―気管
リー・ハーヴェイ・オズワルド ケネディと同じ外科医が暗殺者も―手術の限界
アウストラロピテクス・アファレンシスのルーシー 二足歩行とひきかえに―静脈瘤〔ほか〕

著者等紹介

ファン・デ・ラール,アーノルド[ファンデラール,アーノルド] [van de Laar,Arnold]
1969年、オランダ生まれ。オランダにある総合病院で働く外科医。生物学の授業で人体の仕組みに魅了され、ルーヴェン・カトリック大学で医学を学ぶ。ヒマラヤ、チベット、アフリカなどを旅した後、カリブ海のセント・マーチン島で外科医のキャリアをスタートさせる

福井久美子[フクイクミコ]
翻訳家。グラスゴー大学大学院英文学専攻修士課程修了

鈴木仁晃[スズキアキヒト]
東京大学大学院人文社会系研究科死生学教授。専門は医学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kinkin

96
古代から現代に至るまでの外科医たちと外科手術についてが全28章紹介されている。外科医というのは病院でも花がという感じがする。テレビでは医療ドラマでもおなじみだ。読んでみると「去勢手術や痔の手術、虫垂炎などの手術も行われていたそうだ。虫垂炎にしても簡単そうだが気を緩めると腹膜炎を起こす大事な手術でもあるということだ・この本に「出てくる手術については参考に人体解剖図を併読することもいいと思った。図書館本2023/03/03

たまきら

47
は~21世紀の人間で良かった…と震え上がりながら読みました。17世紀のヨーロッパ人が膀胱結石に苦しめられていた理由(衛生問題)、逆に近代まで珍しかった肺がん(喫煙ですね)…病気と医療技術の進化の話も面白いですが、有名人の意外な死因といった疾病エピソードも興味深かったです。ヨハネ・パウロ二世が教皇史上、最多の手術を受けた人だった…とか、JFKと暗殺者は同じ医師に処置してもらった…とか、知らなかったことがたくさん書いてあって面白かったです。主治医への感謝の気持ちがさらに増しました…。2024/09/11

あたびー

45
なぜ黒衣なのか?その昔血飛沫飛び散る手術着の汚れが目立たなくなるように外科医たちは黒い手術着を纏ったのだとか。衛生観念のない昔、血糊でゴワゴワになった手術着が「自立するようになった」と自慢したらしい。そんな、医学の歴史上の様々な外科手術について分かりやすく、恐ろしく、ちょっと専門知識の鳥羽口も見せてくれながら解説したとんでもなく面白い本である。麻酔無しで身の毛もよだつような処置をされる患者の絶叫を聴きながら、現代医学の恩恵にあずかれる我が身の幸運を噛み締めよう。2023/04/30

アカツキ

16
外科医が著名人の手術や面白話を交えながら外科手術の歴史を書いたもの。大きく言って麻酔以前以後という感じ。血がまき散る阿鼻叫喚の地獄絵図が過去のものであることのありがたさよ。歯の麻酔も昔はチクリと痛かったけれど、最近のは無痛。医療の発達はどこまで続くのか、どこが終着点になるのか気になる。また、人だけでなく動物の手術や創作物に登場する医師についても書かれていて、こちらも面白かった。デンキウナギの手術がこんなに大変だとは…。2023/02/09

DEE

11
まだ医療技術や衛生観念が乏しかった頃、外科医は患者の血や体液が飛び散っても目立たないよう黒衣を着ていたというのがタイトルの意味。数々の失敗や試行錯誤、犠牲、そして勇気があって現在の医療がある。麻酔もない時代の盲腸の開腹手術とか想像するだけで痛い描写が続くけど、語られるエピソードはとても興味深い。2024/04/29

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