ランサムウエア追跡チーム―はみ出し者が挑む、サイバー犯罪から世界を救う知られざる戦い

ダドリー，レネー/ゴールデン，ダニエル【著】/小林 啓倫【訳】

日経ＢＰ（2023/09発売）

• サイズ A5判／ページ数 488p／高さ 21cm
• 商品コード 9784296001613
• NDC分類 007.3
• Cコード C0004

出版社内容情報

これは、ランサムウエア＆ハッカー版『マネー・ボール』だ！
組織への最大の脅威<ランラムウエア>が猛威を振るう。
恐喝経済に敢然と挑むのは、社会生活がちょっと、苦手で凄腕エンジニアの「彼ら」だった！
ランサムウエアを使う犯罪者集団と、それに立ち向かうはみ出し者たち「ランサムウエア追跡 チーム」の活躍を描いたノンフィクション。

ランサムウエアという手口は誰が、どのように編み出してきたのか。被害にあった人々はどのような苦しみを受けているのか。それにどのような人々が立ち向かい、どのような思いを抱いているのか。逆に犯罪者たちはどのような人物で、何を動機としてこの卑劣な犯罪を手がけているのか――そうした具体的な個人の物語を、2人の熟練ジャーナリストが執筆することで、本書はランサムウエアになじみのない読者にも、いま繰り広げられているこの戦いを身近なものに感じさせてくれる。
――「訳者あとがき」より

内容説明

その居場所はいつの間にか、犯罪集団との戦いの最前線になっていた―。人付き合いが苦手で、若い頃のビル・ゲイツに似たパソコンオタクのマイケル・ギレスピー。

目次

第０章　イントロダクション「お前は野蛮人か？」
第１章　ランサムウエアを発明した男
第２章　イリノイ州ノーマルのスーパーヒーロー
第３章　集う追跡者たち
第４章　おかしな戦争
第５章　執着の代償
第６章　「ストップ」を止めろ
第７章　リュークの君臨
第８章　ＦＢＩのジレンマ
第９章　「イルカ」と捜査官
第１０章　揺れる自治体
第１１章　恐喝経済
第１２章　休戦協定
第１３章　明日へのパイプライン

著者等紹介

ダドリー，レネー［ダドリー，レネー］ ［Ｄｕｄｌｅｙ，Ｒｅｎｅｅ］
米独立系報道機関プロパブリカのテクノロジー記者。過去にロイターの調査報道記者として、大学入学試験における組織的不正行為を暴いた功績で、２０１７年のピューリッツァー賞最終候補に選出されている。サウスカロライナ州とニューイングランド州の日刊紙でキャリアをスタートし、ユージン・Ｓ・プリアム憲法修正第１条賞など数々のジャーナリズム賞を受賞

ゴールデン，ダニエル［ゴールデン，ダニエル］ ［Ｇｏｌｄｅｎ，Ｄａｎｉｅｌ］
プロパブリカのシニア・エディター兼記者。過去にピューリッツァー賞のほか、ジョージ・ポルク賞を３度受賞した経歴を持つ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[Masayuki Shimura]

【ランサムウエアが革新的なのは、暗号化という行為そのものを武器に変えた点にある】（文中より引用）・・・・・想像の斜め上を行く展開に驚かされるばかり。ランサムウエアがどのようにして生まれたかも興味深かったですし、ランサムウエア用保険を始めとする対策が、更なる脅威をもたらすという不思議なエコシステムにも感嘆とするばかりでした。

2023/11/22

[るゐ]

ランサムウェアに立ち向かうことや保険や交渉で支援することが、結局のところランサムウェアの経済圏を支えてしまうことの悲しさとやるせなさを感じた。とはいえ、何もしないことも違うため、それぞれができることをやっていって少しづつでもよくなることを祈るしかないのかもしれない。

2024/05/21

[AO ( × ×)ノ⌒○]

“ランサムウエアは、サイバー攻撃者、復旧専門家、保険会社にとって「本当に良い金」になる” いつの間にかこのような経済圏？のようになっていたとは全く知らなかったし面白かったけれど、これが現実であるというのはなかなかに気が重くなる。

2024/02/17

[ふら〜]

ランサムウェアの技術あれこれではなく、それを解析することに使命を燃やす人々の物語。読み物として、こういう方々もいるんだなぁと。映画化狙っている？笑

2024/02/05