出版社内容情報
「習氏は様々な場でこう訴えてきた。『100年に1度の変革の時が来ている。世界、時代、歴史の変化がかつてない形で展開する』。その言葉からは、世界がもはやかつて来た道へと帰ることのない『ポイント・オブ・ノーリターン』に立つ覚悟が滲む」(本書おわりに「『中国式鎖国』と世界が迎える『ポイント・オブ・ノーリターン』」から)
3期目がスタートした中国の習近平政権。米中の対立が深まる中、その毛沢東、韓非子流の統治スタイルはどこに向かうのかーー。習氏の幼少期から文革期の下放時代、福建省、浙江省、上海市などでの地方幹部時代を丹念に追い、習氏のプロファイリングから導き出されるものから、今後を占う。
内容説明
毛沢東、韓非子流の統治スタイルはどこへ向かうのか?生い立ちから全権掌握に至る習氏のプロファイリングから、3期目長期政権の先を読む。中国共産党政治局員ら主要26人の詳細データ収録。
目次
第1章 習氏の権力掌握への道―ビジュアルデータ篇(党内権力の「破壊と再構築」;党指導部、習派がずらり ほか)
第2章 習氏の権力掌握術―その緻密な組織・人事戦略(人民解放軍を掌握せよ;党と政府に君臨せよ ほか)
第3章 政治家「習近平」はどうつくられたか―思想と政策の源流を探る(毛沢東への憧憬―農村で培った大衆路線;歴史への傾倒―「紅い遺伝子」の物語 ほか)
第4章 習近平氏を待つ課題―100年目標の行方(「台湾統一」にどう臨むか―有事シミュレーションとその課題;米中半導体戦争の勝者は誰か―「自立自強」とゲーム・チェンジ ほか)
著者等紹介
桃井裕理[モモイユリ]
日本経済新聞社中国総局長。1995年東京大学経済学部卒、日本経済新聞社入社。電機、商社、自動車、インターネットなど各種業界の企業取材を担当。2003年から4年間、胡錦涛政権下の中国で、本土から台湾、香港にまたがる大中華経済圏や政治・外交分野の取材に従事。2010年から政治記者として民主党、自民党両政権における永田町取材を担当。2021年4月から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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