出版社内容情報
エンタメ史に輝く伝説的ヒット作を生み出したプロデューサーたちへのインタビューを通じて、時代を突き抜けた「すごい方法論」を一挙公開!
国宝級の名作から、世界的な問題作まで、秘話満載
土屋敏男(『電波少年』の元・日テレプロデューサー)
鳥嶋和彦(『ドラゴンボール』『ドラクエ』の元・少年ジャンプ編集長)
岡本吉起(『ストⅡ』『バイオハザード』『モンスト』のゲームクリエイター)
木谷高明(『BagG Dream!』『新日本プロレス』のブシロード創業者)
舞原賢三(『仮面ライダー電王』『セーラームーン』の映画監督)
齋藤英介(サザン、金城武、BTSの音楽プロデューサー)
本書は、日本のエンタメが最も輝いていた時代の最先端にいたプロデューサー、ディレクター、クリエイターたちへのインタビューを通して、伝説的なヒット作品を生み出した思考回路を解明するという試みである。彼らは初めから才気走った異能者だったわけではない。普通のサラリーマンからキャリアをスタートして、「使えない新人」だった時代を経て、突き抜けた仕事をするようになった。自我をうまく包み込みながら、組織の中で成果を出し、自らを発露させていった人々である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
19
エンタメ業界で活躍したプロデューサー達のインタビュー集。日テレの土屋P、ジャンプの鳥嶋編集長、ブシロードの木谷社長など。印象度A- エンタメ業界の「大成功者」たちの話(カプコン「スト2」の岡本は、独立して破産したそうだが、復帰した)。マシリトの話が劇的に面白かった。カプコン岡本のコナミ時代の話がひどくてコナミの企業文化のアレさがなんとなくわかる。 皆ビジョンがあって数字に強い、それが成功の秘訣みたいだ。エンタメ好きでビジネス寄りの話をききたければ必読の本2023/05/10
hnzwd
16
エンターテイメント界で大成功したプロデューサー達のインタビュー集。電波少年やドラゴンボール、ストIIなんかの時代を変えた人達が、どのようにそれを成し遂げたのか、という事が語られてます。何も無かったところに新しい物を作り上げた成功談ばかりなので、自分が信じたものを会社と喧嘩してでもやり遂げたってのが基本ですかねー。成功は結果論であって、同じことを形だけ真似してもなんの参考にならない、ということはわかりました。2023/10/22
nobu23
8
電波少年のTプロデューサー、ジャンプのマシリトなど、エンタメ界のレジェンド級の人々のインタビュー集。他のメディアで聞いたことのある話が多いが、改めて読んでも面白い。2023/03/12
Kolon
2
サラリーマンからでも伝説は産まれると言う本書のコンセプトは興味深い。 登場する6人は何もエンタメ産業に多大なる足跡を残した方々だ。 共通しているのはゴールを絞り自分の頭で考え自分のやり方を貫く点だろう。 会社組織側にも受け入れる土壌があった時代だ。 本書に登場する齋藤英介氏は知故の人物で様々にアドバイスを貰った。 残念ながら本書発売から約一年半後の2024年5月、73歳で突然の様にこの世を去ってしまった。 彼が残したインタビューは遺言になってしまったが、独特の哲学感や思考は本書によりその後に残った。2024/07/07
アーク
2
テレビやゲーム、音楽などのプロデューサーたちにスポットライトを当てたこの一冊、苦労を経験した方もそうでない方も仕事に対して強い情熱を持って取り組んでいらっしゃるな、という印象を受けた。日本のエンタメって国力と共に衰退してきてしまっているけれど、その原因は尖った人物がいなくなってしまったからなのかな、と思った。2023/03/30