出版社内容情報
ノーベル賞受賞の天才が考案した
「頭がよくなる科学的思考法」に絶賛の声、続々!
■中室牧子氏(『科学的根拠で子育て』著者)
自分が判断に迷ったときは、つい専門家の意見を聞きたくなるが、いまやあらゆるところに現れる自称「専門家」の真贋を見極めるのすら難しい。やっぱり自分で「正しく考える」技術を身につけるしかないのだ。
あらゆる世代に開かれた教養書であり、世界を読み解き、行動する力を養う一冊。
■山口周氏(『人生の経営戦略』著者)
「良い人生」に必要なのは「情報量」ではなく「思考力」。自分の人生の経営者として、正しく意思決定するために、今こそ私たちは「思考力という武器」を身につけなければなりません。
■今井むつみ氏(『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』『学力喪失』著者)
たったひとつの正解があると思うより、自分は〇%の確率で正しいと考える。正しい確率の緩急をつけたアイディアをもつ。それが、失敗を厭わず果敢にしなやかに生きるコツ。アブダクション的思考の極意がこの本にあります。
【目次】
はじめに 情報に圧倒されやすい時代を賢く生きる思考法
・「何も考えずに意思決定され、損する」ことは意外に多い
・ツールとしての科学―その輝かしい実績と影
・「科学者でない人」こそ、科学が役に立つ理由
・現代人に不可欠な科学的思考を理解し使いこなす
・カリフォルニア大学発・世界のエリート大学生に人気の「最新バージョンの科学的思考」講義
パート1 「現実」を知る:目の前の出来事を、科学的に理解するには?
第 1 章 決断、決断、また決断
「どうやって決断するかを決めること」が実はいちばん難しい
第 2 章 現実と、それを確かめるツールの使い方
感覚だけに頼らず科学のツールも信頼する
第 3 章 何が何を引き起こすのか
因果を科学的思考でとらえる方法
パート2 「不確実性」を理解する
わからないことはわからないと謙虚に受け入れると、本質が見えてくる
第 4 章 状況に応じてスマートに意見を翻せる人は何が違うのか
蓋然的思考の凄い力
第 5 章 過信と謙虚さ
未知のものごとを正しく見通す力をつける
第 6 章 ノイズとシグナル
多すぎる情報から意味のあるものを見抜くには
第 7 章 「そこにないもの」を勝手に見るな
想像上のパターンに騙されないために
第 8 章 「少しでもマシなほう」を選ぶために
許容可能なエラーはどっち?
第 9 章 「統計的不確かさ」と「系統的不確かさ」
2種類の「測り間違い」とその対処法
パート3 「為せば成る」という姿勢
困難を乗り越え成功するために
第 10 章 科学的楽観主義
科学者たちはどうして「いずれは月に+B29到達できる」と挑み続けられたのか?
第 11 章 順序を立てる・概算を出す・上限と下限を決める
複雑な問題に取り組むための三大戦略
パート4 「思考の穴」に落ちないために
なぜ「明らかな間違い」にいつの間にか陥ってしまうのか
第 12 章 人は意外に経験からは学ばない
習慣と認知バイアスからわかること
第 13 章 科学にも間違いはある
自分に騙されないために知っておくべきこと
第 14 章 「確証バイアス」から逃れるために
「ブラインド解析」を使いこなす
パート5 「力を合わせる」
集団に働く力学を科学で解き明かし日常に生かす
第 15 章 集団は知恵も狂気ももたらす
賢い人を集めても、優れた決断を下せると