出版社内容情報
創業100年を超える東京下町の老舗材木屋が語る木質革命。木の多様性をそのままに、最大限に引き出す新素材「DLT」を開発。接着剤を使わず、木ダボで留めるだけのローテクで自由な木質素材が、建築と暮らしに新しい物語を生み出す。「木を使うこと」が地域の森と都市をつなぎ、社会を変える。法政大学・網野禎昭教授との対談を通じ、欧州発・日本発の木造革命を描く、初のDLT解説書。
【目次】
内容説明
限りなくシンプルなこの木質材料に、「持続可能社会」のヒントが満載!木を大切に、無駄なく使う―その取り組みと哲学が示す、未来への道筋とは。
目次
第1章 木質材料DLTとの出会い―新時代の材木屋としての挑戦(時代の変化と材木屋;プレカット時代の到来、そして「作る材木屋」へ;工務店事業への参入と顧客ニーズの発見;ソニーで出会ったセル生産方式;木材加工工場でセル生産方式に挑戦;DLTとの出会い;DLTの開発もセル生産方式で;未来の社会を形づくる木質材料を目指して;新時代の材木屋が目指すもの)
第2章 DLTとは何か?―その特徴と可能性(ローテクゆえの利点;ローテクが生み出す「エシカル」な意義;製品なのに仕様がない!―DLTは自由である;木ダボは奥が深い)
第3章 DLTの活用―現場から学ぶ実践事例(グリーンアーキテクチャ×DLT;レガシー×DLT;木育×DLT;ヒューマン・エイド×DLT;働き方改革×DLT;産学官連携×DLT)
第4章 DLTはどのようにして生まれたのか―DLT誕生の背景とヨーロッパの歴史風土(DLTとエンジニアードウッドの違い;マーケティング・コンセプトから見たDLT;DLTの原型ブレットシュタッペル;地理的背景―スイスの林業と木材活用;歴史的背景―ユリウス・ナッテラーの見たドイツ社会の変化;ブレットシュタッペルの展開)
第5章 特別対談 DLTが木材の価値を変える―木造建築の進化と日本の課題から(ヨーロッパでの出会い;DLTの可能性―なぜ日本で着目されてこなかったのか?;ヨーロッパの木材利用の地域性と日本の違い;製材の歩留まりと日本の木材産業の課題;資源を無駄にしない木材活用の工夫;木材屋の価値とは何か?;木材活用の未来―持続可能な木造建築へ)
著者等紹介
長谷川泰治[ハセガワタイジ]
株式会社長谷川萬治商会 代表取締役執行役員社長。東京木場の材木屋、株式会社長谷川萬治商店の4代目社長。大学時代は情報システムを研究。卒業後、電機メーカーのソニーでシステム開発や工場の生産革新活動に従事。2009年に家業の材木屋に入社。現在、長谷萬グループの代表として、木材販売から木材加工、建築まで木材に関わる様々な事業を幅広く展開。近年は木育活動やデジタル技術の活用にも取り組み、「新時代の材木屋」を目指している
網野禎昭[アミノヨシアキ]
法政大学デザイン工学部 教授。1996年に渡欧、スイス連邦工科大学ローザンヌ校・木造研究所イポワにて研究助手。この間、林業から建築まで木材活用を一貫して考える視点を学ぶ。ウィーン工科大学建築学部教員を経て、2010年から法政大学デザイン工学部教授。日本や欧州の中山間地域を訪ね歩き、山を豊かにする建築のあり方を模索(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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