「し過ぎない」練習―歯止めが利かなくなる自分の抑え方

枡野 俊明【著】

クロスメディア・パブリッシング（2025/04発売）

• サイズ 46判／ページ数 206p／高さ 19cm
• 商品コード 9784295410805
• NDC分類 188.84
• Cコード C2034

出版社内容情報

考えすぎたり、気にしすぎたり、注意しすぎたり、食べすぎたり……。つい、し過ぎてしまうことはありませんか？　苦しいのになぜかやめられない。そんな状態を減らして、適量、適度を取り戻すにはどうすればいいのか。歯止めが利かなくなる自分の抑え方を、ベストセラー著者で禅僧の枡野氏が教えます。

内容説明

心のゆとりを取り戻す禅の教え。つい、やり過ぎてしまうのはなぜ？「し過ぎ」を直せばもっとラクに生きられる。

目次

第１章　頑張り過ぎない―それが自分を見失わないコツ
第２章　考え過ぎない―「迷い」を断ち切る禅の教え
第３章　怒り過ぎない―感情的にならない気持ちの持ち方
第４章　気をつかい過ぎない―もっとラクに構えれば、うまくいく
第５章　期待し過ぎない―あるがままに受け止めるコツ
第６章　得をし過ぎない―穏やかに生きるヒント
第７章　我慢し過ぎない―いつか爆発しないための心得

著者等紹介

枡野俊明［マスノシュンミョウ］
１９５３年、神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。また、２００６年「ニューズウィーク」誌日本版にて「世界が尊敬する日本人１００人」にも選出される。近年は執筆や講演活動も積極的に行う（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[けんとまん１００７]

自分自身の有り様を考えてみようと思い、手に取った。心がけていることが、いくつかある。思い切ってやってみること。時間を置いて考えてみること。違う側面から考えてみること。材料を集め提供し、委ねること・・などなど。読み進めながら、そうそうそうですよねと頷く自分がいる。人も社会も時間と共に変わりうることを念頭に置いているつもり。ではあっても、譲れない部分も持つこともかな。

2025/06/01

[しん]

全部で７つの章に分かれていて、順番に頑張り過ぎない、考え過ぎない、怒り過ぎない、気をつかい過ぎない、期待し過ぎない、得をし過ぎない、我慢し過ぎないと続く。何事もほどほどが良いということだろうか。この本の内容は、最後の「ちょうどいい」の見つけ方という内容で総括されていると思う。「ちょうどいい」は人によって違っているし、時間によっても変わってくる、その時々の「ちょうどいい」があるのだろうから、ちょっとずつ調整していくのが良い。24時間頑張り過ぎるとバランスを崩してしまう。「ちょうどいい」ところを見つけたい。

2025/05/09

[coldsurgeon]

日々の生活において、思考や行動に「し過ぎている」ことが意外と多いことに気づかされる。自分にとってちょうどいいを見つけることは容易ではない。「し過ぎない」を意識、自分の行動や感情を適切に調節することにより、心のゆとりを取り戻し、より充実した人生を送ることができると、仏教や禅の教えに基づいて説く。

2025/05/17

[夕焼け空の歩道橋]

いまの自分の環境を思い返しながら改心する様に読み進めました。競争社会に晒される身として、刺さる内容ばかりで、どれも思い改めるべき小題ばかり。 ひと通り読み終えて全体を通して共通して言えるのは、とどのつまり何事にも無心がどれほど協力な作用か。 執着するということは、無心でいれていない証拠だったのだ。 同僚、仲間、恋愛、自尊心、規律性、金、ありとあらゆるものに、もう少し接し方を変えることができれば、これまで以上に好転するかもしれない。 けどその心自体も、期待し過ぎている、ことに他ならない。 無心、無心、無心。

2025/04/26