内容説明
組織と戦略に創造性と美意識を。常識や経験が通用しない時代に、顧客に必要とされる企業が実践している経営戦略。
目次
第01章 「デザイン経営」がもたらすもの
第02章 「パーパス」から始めるデザイン経営
特別対談/佐宗邦威×永井一史「パーパスが持続的な経営の王道になる」
第03章 組織文化をデザインする
第04章 価値創造をデザインする
特別対談/山地章夫×永井一史「企業経営のリアルとデザインの関係」
著者等紹介
永井一史[ナガイカズフミ]
アートディレクター/クリエイティブディレクター。株式会社HAKUHODO DESIGN代表取締役社長。多摩美術大学教授。TCL(Tama Art University Creative Leadership Program)エグゼクティブスーパーバイザー。公益財団法人日本デザイン振興会理事。1985年多摩美術大学美術学部卒業後、博報堂に入社。2003年、HAKUHODO DESIGNを設立。2015年から東京都「東京ブランド」クリエイティブディレクター、2015年から2017年までグッドデザイン賞審査委員長を務める。経済産業省・特許庁「産業競争力とデザインを考える研究会」委員も務めた。クリエイター・オブ・ザ・イヤー、ADC賞グランプリ、毎日デザイン賞など国内外受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
at-sushi@進め進め魂ごと
45
業務上読書。先行き不透明な時代の中、ブレない北極星のように組織の立脚点を内外に示す、ミッションやビジョンの上位概念=「パーパス」が必要ですよ、と。そして、課題解決のためには短期間でトライ&エラーを繰り返すデザイナー的なアプローチが有効ですよ、と。 実際、一人で脳内であーだこーだ煮詰めるよりも、実際に手を動かしながら考える方がいい結果に繋がりやすいことは確かなので腹落ちした。2021/12/07
きよ
2
「クリエイティブな組織を築くためには、創造性に対する自信が欠かせない」全く聞いたこと無かったですが、2018年経産省と特許庁が「デザイン経営宣言」を出したそうです。本書ではデザインをかなり広く捉えていて、ボクの理解ではブランディングに近い話でした。とはいえ、デザインはビジネスにとって不可欠な要素だとは感じてるので、これからChief Design Officerについても考えてみます。デザイン思考の「ユーザー理解から始めること、アイデアを大量に出すこと、そして素早くプロトタイプを作ること」にも共感です。 2021/03/28
yoh
1
デザインゼミの本。 やっぱり読書ノートを書いて読むと消費カロリーがすごい。データ分析とか、立体デザインとかとの共通点がたくさん見つかる。 アイデアは主観からしか生まれない、とか、 企画書の段階で終わらせず、そこから実際にカタチにする一歩を踏み出す、とか、 色々おきにいりの言葉は見つけられた。2024/11/23
doji
0
カタチのデザインと考えのデザインといった、永井さんのこれまでのキーワードをはじめ、デザイン思考、意味のイノベーションといったことばを整理しながら、パーパスを軸にデザイン経営についてまとめていく。ブランディングを主軸とした活動ならではというか、真っ当さがとても印象に残った。そして、短い文章で美しいカタチのデザインができることの復権について書いているのがいいと思う。デザインは非デザイナーが取り入れることはできるけれど、生み出すことができるのはやはりデザイナーだけだということを忘れてはいけないと思った。2022/05/07
みき
0
デザイン経営とは、パーパスを起点にしながら固有の組織文化を構築し、新たな価値を想像し続けること。創造性と美意識が重要。狭義のデザインではなく、もっと上流からの思考が大事。感性をビジネスに取り入れたい。2021/05/23