内容説明
人が育たないと悩む経営者・管理職の皆さん。若者のせいではなく教え方が問題では?若者に「見て覚えろ」は通用しない。目標があれば、若者は頑張ることができる。教え方を標準化する。「モデリング」で初めに仕事の面白さを教える。育成スケジュールは、年度計画に組み込む。製造・飲食・運送・介護…あらゆる仕事で応用できる即戦力の育成法。
目次
1章 非常識な左官屋
2章 原田左官ではなぜ若者が育つのか
3章 若者が集まる情報発信とは
4章 なぜ女性が活躍できているのか
5章 職人とともに育てる左官の新ビジネス
6章 新たな職人の働き方
7章 壁を乗り越える
著者等紹介
原田宗亮[ハラダムネアキ]
1974年東京都生まれ。部品製造メーカーの営業を経て2000年に有限会社原田左官工業所に入社。2007年に同社の代表取締役に就任。二級建築施工管理技士・左官基幹技能者を取得。東京都左官職組合連合会理事及び同組合の青年部「平成会」の部長を経て、現在は一般社団法人日本左官業組合連合会青年部の副部長を務め、左官の技能講習会やワークショップを企画・開催し、左官の啓蒙活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mc6ρ助
5
伝統技能の伝承の手法としての教育プログラム「モデリング」は応用分野も広いようで面白い。原田左官のビジネスモデル、提案型左官、『3っ目が、次に述ベる原田左官のピジネスモデルに関係してきます。 多品種小ロット的な細々とした現場が多いという特質と、私たちが提案型左官を目指していることから、必然的に職人は社員化した方が経営的にもメリットがあるのです。(p22)』店舗左官がメインで成り立っている点でニッチ。これも素晴らしいものだが、他の人たちがまねできるものではなさそう。2017/05/02
jun0512
2
左官という昔ながらの職人の業態を会社形態化するためのノウハウがたくさん詰まっている本。 特に参考になったのは、 モデリング、見習い期間修了後盛大に祝うこと、 教えてもらう態度を身につけさせる、 左官業界の新しいビジネスモデルの取り組み、 日給制の良い面を残しながら福利厚生、賞与査定等の導入 若手の育成、将来を見据えた取組に参考にしたいと思う。 また他社との差別化を図りながら、業界全体の慣習を変える取り組みに注力している点も見習いたい。2022/01/31
ぴーたん
2
若者、女性が活躍し、かつ離職率が低い原田左官工業所のノウハウ。左官は職人の世界なので下働きをしながら「見て盗め」の世界だそうです。それでは若者がバンバン離職してしまうため、プロの動画を見て実践、自分が塗っている動画とくらべてどう違うか確認。入社したら予め研修の日を設けておき、現場以外の場所で練習することで技術も定着していく。見習いから4年で一人前になるよう育成プログラムが組まれているそう。どんな職場でも活かせそうなノウハウがたくさんありました。教育現場でもなにかしら使えないかなぁ。2017/05/29
タカ
1
人材育成の考え方に納得。見て学べ、覚えられない・辞める方が悪いというスタンスは古い。限られた人的資本の中で、いかに育成し、定着させるか。その中でモデリングや教育プログラムはやはりどの現場でも大切。新たに女性社員を巻き込むことで今までなかった可能性が広がり、それを強みにできる組織は強い。相手の理解を促すためには、時間をかけて抽象度を下げて共有することが大切。その場その場で考え責任を持って判断できる人材育成のために、尽力していきたい。 2023/04/14
numainu
1
評価B2018/03/31