出版社内容情報
気鋭の研究家が最新研究をもとに解説する歴史ムックシリーズ。第一弾はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で注目を集める鎌倉時代を特集。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証者・坂井孝一氏(創価大学教授)を監修に迎える。源平の戦いから幕府の樹立、朝廷と激突した承久の乱、元寇から幕府の崩壊まで、「武士の世」が確立していく時代背景を新たな視点から解説する。「一気に読める『鎌倉幕府150年史』」「検証 鎌倉武士の実像」「クローズアップ 鎌倉時代」「ドキュメント承久の乱」「新視点 鎌倉時代」の5章構成で展開し、研究者たちの最新常識を紹介。たとえば、鎌倉幕府の成立年代。これまで学校の歴史の授業では「1192(イイクニ)つくろう」で教わることが多かったが、今では「1185(イイハコ)」に変わってきている。時代を知ってドラマを面白く見るための一冊。
感想・レビュー
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鯖
16
頼家の跡継ぎについて頼朝的には八幡太郎義家の流れを汲む公暁だったが、祖父の賀茂重長が源平の合戦で死亡し後ろ盾がなくなったことに加えて頼朝が死んだことで無理筋になったという坂井先生の指摘と、元寇期の高句麗出兵計画によって、鎌倉に残った主流派の御家人と、西国に移り地方勢力として力を強めた非主流派の御家人とが対立し、ゲルマン民族の大移動と同じような構造が起こったことで、鎌倉は空洞化弱体化していったという熊谷先生の指摘が面白かった。2022/10/22
ちまき
0
様々な研究者によって最近の研究も含め書かれており、興味深く読んだ。A4版で絵図なども多いので見やすく楽しめる。2023/01/21
