内容説明
五木寛之の『青春の門』の舞台となった筑豊地方。昭和の前半期、九州は福岡・遠賀川流域の田川や飯塚は「黒いダイヤ」を産む炭鉱町として栄えた。筑豊炭鉱の麻生財閥は、政界に君臨する。吉田茂総理側近の金庫番となる麻生太賀吉は、九州電力会長や衆議院議員を務め、吉田の孫・麻生太郎はのち総理総裁となる。ヤマで働く「川筋者」は、弱い者に優しく、宵越しの金は持たない。気が荒く、男気のある者を指す。のちに武田良太は、炭鉱主の末裔・麻生太郎と福岡政界において激しく対峙する。
目次
序章 総務大臣・武田良太 男の履歴書
第1章 筑豊魂―伯父・田中六助のDNA
第2章 苦節一〇年、落選三回からの再起
第3章 修羅場の時
第4章 初入閣と被災地対応
第5章 コロナ禍の権力闘争
第6章 総務大臣就任
第7章 総務大臣戦記
第8章 抵抗を恐れず
著者等紹介
大下英治[オオシタエイジ]
作家。1944年広島県広島市に生まれる。広島大学文学部仏文学科卒業。大宅壮一マスコミ塾第七期生。1970年、『週刊文春』特派記者いわゆる“トップ屋”として活躍。圧倒的な取材力から数々のスクープをものにする。月刊『文藝春秋』に発表した「三越の女帝・竹久みちの野望と金脈」が大反響を呼び、三越・岡田社長退陣のきっかけとなった。1983年、『週刊文春』を離れ作家として独立。政治、経済、芸能、闇社会まで幅広いジャンルにわたり旺盛な執筆活動を続ける。『小説電通』(三一書房)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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柔
ゆうちゃん