内容説明
人生という物語はいつか終わる。だからこそ、自分で物語を刻んでいく。情景写真作家が語る、心を動かすワンシーンを残すための視点・技術・哲学。
目次
序章
1章 光
2章 色
3章 五感
4章 探る
5章 視線
6章 技術
7章 行方
著者等紹介
高橋伸哉[タカハシシンヤ]
写真作家・フォトグラファー。人物、風景、日常スナップなど、フィルムからデジタルまでマルチに撮影する。作家活動のほか企業案件もこなす。海外や国内の旅記事や写真のスナップ記事の連載を執筆。写真のコミュニティ&学びの場として澤村洋兵氏と運営するオンラインサロン「しんやとよーへい」は講師、運営含め500人を超える大所帯に。各地でフォトウォークも開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
72
素人の写真と写真家の撮る写真の違とは何でしょう?🤔壁に飾られていても、素通りしてしまう写真と、思わず立ち止まって見てしまう写真があります。その違いは、単にカメラの性能ではないことが分かりました。ぐっとくる数々のアドバイスの中から、読み友さんに響きそうなものを一つ抜粋して紹介します。「日本の小説は淡々と進むものが多いから、作者の意図を掴むのが難しい。だからこそ、作者が何を言おうとしていたか想像して、自分なりの答えを見つけていくことが感受性を磨くことにつながる。それは必ず写真表現にプラスになっていく。」
フユコ
47
女性が美しく写ってる写真を見ていて楽しかった。文章は写真をどう思って撮ってるかとか、先輩に言われた「今撮ってるこの人が世界で一番美しいと思って撮る」というのも大切だなと思った。 絵でも写真でも作者の気持ちがなんとなく伝わってくるものがあると思っているので(こちらの解釈違い含めてそれはそれでいいとも思っている)作者もそう思って撮ってると思うとなんだか嬉しくなりました。 あと、写真めちゃくちゃ撮るんだなぁ。1000は当たり前とか、デジタルで沢山撮れるなら、その分出来る事沢山した方がいいですもんね。2022/04/08
あつき
3
写真には人間力が写り込む。プロの写真家は経験という引き出しから、様々な表現を引っ張り出して、暗い写真も、明るい写真も、かっこいい写真も、柔らかい写真も、何でも撮れないといけない。だからこそあらゆる経験が活きてくる。そして、いかに自分が紡いだフィクションのストーリーをリアルなノンフィクションであるかのように見せるかを常に考えながら撮影に臨む必要がある。人の足が止まる、SNSでふとスクロールをやめる、そんな写真を撮りたいと思った。 2023/12/01
おかぴ
3
自分も写真撮っていて、いつももっと上手くなりたいと思う。思うように撮れたと思っても、いつも上には上がいる。技術に囚われていつの間にか好きが蔑ろになって、義務になっていく様な感覚に陥ってしまう。自分は何が好きで何を残したくて何を伝えたいのか、忘れてしまっていた事を思い出させてくれた。ただ真似をしていればいいだけではなく、自分を作っていきたい。自分にしか出せない自分の色をどうやって見つけていくのか。そのヒントを見つけられたり、あるいは思い出す事が出来た。これからも自分の好きを残していきたいと思う。2022/05/18
JATZ
3
雰囲気のある写真には憧れる。自分はスナップが好きだが、良く写り易い中望遠で撮っていることも多いが、標準レンズでよいが角を探って行きたいとも思った。2021/03/19