内容説明
自殺した弟、準が残したものは、書きかけの小説と愛らしい馬のキーホルダーだった。原因不明の病に冒され、家に閉じこもって暮らしていた準の人生は何だったのか…。広一は、もの悲しい運命を辿った弟の姿を探し始める―。生命の尊さ、兄弟愛の深さを描いた表題作「魂の乗馬」。両親が作ってくれた思い出のヨモギ餅を巡り、綴られた「続・捨てられて」を含む計九作品を掲載。喪失と再生、追憶に潜むあたたかい情景、深い余韻が残る短編小説集。
著者等紹介
白川優次[シラカワユウジ]
1972年福岡県生まれ。北九州大学法学部卒業。卒業後は飲食業などに従事。明治、大正の文学作品に学び、近年、精力的に著述活動に取り組む。幅広い作風を生かし、主に短編小説を執筆。『魂の乗馬』が処女作品となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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