内容説明
ボランティア大国日本。アジアを中心とした地域で活動する日本人は決して少なくない。その様子をマスコミは盛んに報道するが、はたしてその実態はどうなっているのだろう。大学で環境思想の研究をしている著者が、参加したボランティア活動を紹介。マスメディアで報道される華々しさとはうらはらに、地味な活動。直面する納得のできない現実。ボランティアに参加する人の苦悩が伝わってくる。ボランティアって、何?ボランティアに参加したい、と思う人、必見の一冊。
目次
第1部 新潟中越地震川口災害ボランティア日記―11月2日~11月14日 11月20日・21日
第2部 のびのび隊川口小中班事件簿(無意味事件(11月4日)
将棋事件(11月9日)
物資班との口論事件(11月12日))
第3部 被災地を取り巻く思想と現実―爪切り・ハサミ事件から見えたもの(被災地の苦悩とそれを直視しない「自立」論;「自立」論の思潮的背景と被災地;被災地の苦悩と共感能力の衰え)
著者等紹介
澤佳成[サワヨシナリ]
1979年鹿児島県、鹿児島市出身。東京都在住。東京農工大学連合農学研究科博士2年(人間自然共生学研究室)。2000年、有珠山噴火にともなう災害ボランティア活動に参加。鹿児島県在住中は、環境・福祉などのボランティア活動をおこなう。現在、環境思想研究のかたわら、育児奮闘中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。