内容説明
「定年世代」とは還暦と定年の節目を迎えた六十歳代であり、彼らは戦後の日本社会を支え、ひと回り（六十年間）の人生経験を経て、これからのセカンドライフを謳歌したいと考えている世代でもある。その世代の主人公である「私」が、問題の山積する現代社会での「引きこもり生活」から抜け出し、自然と人間の共生を願いながら、老人の幸せと生きがいを問うと共に、フリースクールの講師として、いじめに悩む少年たちに生きる勇気を与え、また自らの役割を見いだそうとする物語。長年教育現場で生徒と向き合ってきた著者の渾身の書き下ろし小説である。
著者等紹介
四宮敏臣［シノミヤトシオミ］
１９４２年、徳島県出身。１９６５年、高知大学文理学部（物理学専攻）卒業。１９６５～１９８９年、北里大学薬学部専任講師、薬学博士。研究者として、「日本化学会誌」（Ｂｕｌｌ．Ｃｈｅｍ．Ｓｏｃ．Ｊｐｎ．）に研究論文を多数発表。１９９０年～１９９８年、横浜隼人高等学校、教諭、副教頭。１９９８～２００３年、横浜高等教育専門学校、教務部長。定年後、仏教や自然などをテーマとして執筆活動をしている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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