内容説明
江戸時代の終焉を尾張藩の下級武士として迎え、廃藩置県後は愛知県庁に勤務した松田堅治。その息子で大正・昭和を彫塑家として活動した松田鹿三。親子二代にわたる松田家の生活史を「子育ての歴史」の専門家である著者が考察する。現存する史料の記述からは、百年以上前に生まれた庶民の子が学校教育を通して職業を獲得し、都市の新中間層としての家庭を築いていくまでの過程が読み取れる。
目次
第1章 松田堅治と四人の息子たち(鹿三の父堅治の幕末明治;城下の町に住む堅治一家 ほか)
第2章 東京美術学校時代の松田鹿三(鹿三の記憶に残る岡倉天心;天心の日本美術史 ほか)
第3章 豊橋公園豊城神社の神武天皇像をめぐって(制作者不明の古代武人像;神武天皇像が制作された経緯 ほか)
第4章 教師として米沢・奈良へ、そして海外実業練習生として欧米へ(米沢での出会いと奈良での別れ;鹿三の足跡を追って米沢へ ほか)
第5章 梶きんとの結婚とその後(妻きんと梶家の人々;商品陳列所長として長崎・金沢・京都へ ほか)
著者等紹介
中江和恵[ナカエカズエ]
1949年生まれ。愛知県名古屋市出身。東京女子大学文理学部日本文学科卒業後、東京都立大学人文学部教育学専攻を経て、同大学大学院博士課程単位取得。現在、東京家政大学・和光大学非常勤講師。『日本子ども史』(共著、平凡社)で第40回保育学文献賞(日本保育学会)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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