内容説明
鍋底景気からやや盛り返した昭和三十年代後半。人生の安定とやりがいを得られる居場所を求め職を転々としていた主人公・神田正人は、ようやく大手企業に内定が決まった。しかしそんな神田の思いとはうらはらに、第一次オイルショックを契機に経済成長も行き詰まり工場も閉鎖となった。他部門への応援とは名ばかりのたらいまわしにされる日々が続いた神田に、突然の本社勤務の辞令がおりた。栄転と思われた神田に課せられた、さらなる会社の冷たい仕打ちと現実とは。日本社会に潜むいじめや差別の実態を抉りだした衝撃の小説。
著者等紹介
周防和夫[スオウカズオ]
1938年山口県柳井市出身。和歌山県和歌山市在住。57歳で某会社をリタイア。演歌作詞研究会で作詞活動を継続中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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