内容説明
「あの夏、僕らは世界が溢れるほどのたびをした。あの時の空の色、風の音、山の匂い。今でも僕らは忘れられない。僕らを山へ駆り立てたのは、責任や義務なんてよそよそしいものではなく、すべての命あるものとのほんの些細な約束、誓い。たとえ目指す景色が遠くても、僕らは明日へ歩き続ける」。低迷を続ける立正大学ワンダーフォーゲル部に北アルプス縦断計画が持ち上がった。部の史上最長距離となる計画に挑んだのは大学四年生二人と二年生一人。学生生活最後の熱い夏が始まった。すべての命あるものへ捧げる、感動の長編ドキュメンタリー。
目次
第1章 雨ノチ晴レ(八月一七日(火)―いっそ可憐に咲き誇ろうか
八月一八日(水)―今日は雨降りでもいつの日にか
八月十九日(木)―イメージはいつでも雨ノチ晴レ
八月二〇日(金)―虹を渡ろう)
第2章 終わりなき旅(八月二一日(土)―ただ未来だけを見据えながら
八月二二日(日)―カンナみたいにね命を削ってさ
八月二三日(月)―良いことばかりではないさ
八月二四日(火)―胸に抱え込んだ迷いがプラスの力に変わるように
八月二五日(火)―嫌なことばかりではないさ)
第3章 es(八月二六日(木)―何が起こっても変じゃない
八月二七日(金)―よろこびに触れたくて明日へ
八月二八日(土)―今ここにいる自分をきっと誰もが信じていたいのさ)
最終章 誓い(八月二九日(日)―見渡せば街の灯りが騒めき始める
八月三〇日(月)―明日へ歩みを止めない)
著者等紹介
土山章裕[ツチヤマアキヒロ]
1983年東京都墨田区生まれ。クリエイター。立正大学ワンダーフォーゲル部で主将として活動。卒業後は、会社員として勤務しつつ、焼酎専門のブログの執筆、アウトドア活動など幅広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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