新風舎文庫
命あるもの。

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784289501403
  • NDC分類 291.5
  • Cコード C0195

内容説明

「あの夏、僕らは世界が溢れるほどのたびをした。あの時の空の色、風の音、山の匂い。今でも僕らは忘れられない。僕らを山へ駆り立てたのは、責任や義務なんてよそよそしいものではなく、すべての命あるものとのほんの些細な約束、誓い。たとえ目指す景色が遠くても、僕らは明日へ歩き続ける」。低迷を続ける立正大学ワンダーフォーゲル部に北アルプス縦断計画が持ち上がった。部の史上最長距離となる計画に挑んだのは大学四年生二人と二年生一人。学生生活最後の熱い夏が始まった。すべての命あるものへ捧げる、感動の長編ドキュメンタリー。

目次

第1章 雨ノチ晴レ(八月一七日(火)―いっそ可憐に咲き誇ろうか
八月一八日(水)―今日は雨降りでもいつの日にか
八月十九日(木)―イメージはいつでも雨ノチ晴レ
八月二〇日(金)―虹を渡ろう)
第2章 終わりなき旅(八月二一日(土)―ただ未来だけを見据えながら
八月二二日(日)―カンナみたいにね命を削ってさ
八月二三日(月)―良いことばかりではないさ
八月二四日(火)―胸に抱え込んだ迷いがプラスの力に変わるように
八月二五日(火)―嫌なことばかりではないさ)
第3章 es(八月二六日(木)―何が起こっても変じゃない
八月二七日(金)―よろこびに触れたくて明日へ
八月二八日(土)―今ここにいる自分をきっと誰もが信じていたいのさ)
最終章 誓い(八月二九日(日)―見渡せば街の灯りが騒めき始める
八月三〇日(月)―明日へ歩みを止めない)

著者等紹介

土山章裕[ツチヤマアキヒロ]
1983年東京都墨田区生まれ。クリエイター。立正大学ワンダーフォーゲル部で主将として活動。卒業後は、会社員として勤務しつつ、焼酎専門のブログの執筆、アウトドア活動など幅広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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hatayan

42
立正大ワンダーフォーゲル部の3名が夏の北アルプスを上高地から日本海の親不知まで14日間かけて縦走した記録。食べ物とメンバーの記述が異常に多い、難解で青臭い語彙が受け売りのように飛び出す、計画を鼻にかけた様子が見受けられるところなど、随所にツッコミどころ。クラブの内輪向けの活動報告を自費出版したような本に対して商業向けのクオリティを求めるのは野暮というものなのでしょう。 しかし、天候やメンバーに恵まれ長丁場の合宿を成功させたことは会心の実績であることは間違いなく、当人の自信につながったのではと推測します。2020/06/27

yamakujira

3
立正大学ワンダーフォーゲル部の3人が、上高地から槍ヶ岳、鷲羽岳、針ノ木峠、鹿島槍、白馬岳を経て親不知まで縦走した夏山山行を、日記で振り返る紀行文。距離は長いものの、冒険的な要素は薄いし、大きなアクシデントもないし、自然風物や歴史民俗に興味を払うわけでもなく、紀行文としては平板に感じてしまう。体力に任せてひたすらに歩き続けたり、やたらと青臭い述懐を吐露したり、食事の話題が多かったり、若さがまぶしいけれど、読み物としては物足りない。でも、自費出版だろうから、単なる思い出でも仕方がないね。 (★★☆☆☆)2020/06/14

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