内容説明
利根川下流、のどかな田園地帯に広がる団地に暮らす主人公・宮原。六十歳をこえ、仕事以外に趣味はなく、行きつけの店といえば団地唯一のレストラン。ある日、いつものように店へむかっていると、どこからかピアノの音声が…。熟年の男が、永年憧れだったピアノに奮闘、「子どものバイエル」からはじまり、シューマンやショパンの曲を習得・上達する喜びを知る。ピアノ教室を通して女子高校生や住民との交流を深め、新たな生きがいをみつける、ハートフルストーリー。
著者等紹介
松田繁憲［マツダシゲノリ］
１９３７年（昭和１２年）岐阜県上宝村（現上宝町）生まれ。茨城県利根町在住。１９５５年岐阜県立船津高校卒業。建設省（現国土交通省）入省、１９８７年退社。１９９３年から同人誌「波動」主催、主に短編を書く。ロードバイク、中古カメラを楽しむ。日本大判写真家協会会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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