内容説明
「私の作品の一行一行は、そのすべてが全人類およびその歴史全体に対する破壊的闘争の軌跡である。すなわち私の根本的な創作動機というのは、人間の“真実”を明らかにすることでも、世界の秘められた“仕組み”を暴き出すことでもなく、いったんそうした“世界”そのものをすべて破壊した後、ありとあらゆるもの一切を完全にゼロから創り直したいということなのであり、従って必然的にそれは（通常の意味においては）理解できないものとなるのである」（『後書き』より）―確信犯的混沌を用いて、この世界に「新たな意味と存在そのものの創造」を生み出す山本幸生の新たな挑戦。
目次
“テリトリー”およびその破錠した領域における遍歴
後書き：本書および私の作品一般についてのやや丁寧な付言
著者等紹介
山本幸生［ヤマモトコウセイ］
１９６７年生まれ。東京都出身、神奈川県在住。京都大学理学部数学科卒業後、システムエンジニア、予備校講師などを務めながら創作活動を続け現在に至る。９４年『趣味』（小社刊）で作家デビュー。以降、多数の作品を発表している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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