内容説明
理系と文系、理学と工学、その比較・対立から得るものとは!?大学教育における「教養課程」の舞台裏から、日本人の進むべき道を問う。
目次
第1章 大学教育における「教養」とは
第2章 講義案「エネルギーとはなにか」
第3章 理系文化と環境論的文化
第4章 恩師I先生のこと
第5章 チャイルドとアダルト
第6章 理と工、理論と実験
著者等紹介
松信八十男[マツノブヤソオ]
1927年神奈川県横浜市生まれ。環境問題研究家。49年東京大学理学部物理学科(旧制)卒業。56年慶應義塾大学法学部専任講師に就任し、68年同大学法学部教授となる。62年には理学博士を授与された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Susumu Kobayashi
3
この本は不思議な本である。「亡き友津上郁夫に捧ぐ」という副題があり、あとがきで畏友津上郁夫が亡くなって、遺族に遺稿の整理を頼まれた作者松信八十男が「かなりのものを書き足したり訂正したりして」出版の運びとなったと述べられている。のちに日本流体力学会に発展する流体力学懇談会も含めて、事務局長の役割を果たしたのは、『地球環境論入門』の作者でもある松信氏であり、津上郁夫(ネットで検索してもヒットしない)という人ではなかった。架空の人物だとすれば、松信氏がなぜそのようなことをしたのかがわからない。不思議。2018/05/04