内容説明
三島町の親分として鳴らし、かの大泥棒鼠小僧をしょっ引いたことで知られる、江戸の名探偵・御用聞きの弥八。硬い炒り豆のつぶてを武器に、次々と御用を頂戴することから、鉄砲の弥八と異名をとる彼が、うなぎ屋で「私」に語りはじめた武勇伝の数々。たしかに事件は解決していくものの、その推理はどこかおかしくて―。第27回新風舎出版賞特別賞受賞作。
著者等紹介
飯島一次[イイジマカズツグ]
1953年生まれ。東京都在住。大阪芸術大学卒業。映画、演劇、落語など広く映像演劇に親しみ、鑑賞するタイトルは年間で優に200本を数える。現在、西東京シネマクラブ所属。一部のミステリ評論家から熱烈に激賞された、書き下ろし作品となる『鉄砲はわらう―弥八の捕物帳』で第27回新風舎出版賞特別賞を受賞し、デビュー。読者を軽妙にあざむく作品世界が、ミステリ界でひときわ異彩を放っている、いま最も注目の中堅作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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