内容説明
京都での苦学生時代、召集は青天の霹靂だった。辛うじて生還した故郷での暮らしは、尽きることのない苦悩と困難の連鎖に似ていた―。戦前から平成にいたる歴史の大きなうねりの中、市井の人として懸命に生きた半生を清新な筆致で描く自伝。
目次
第1章 前夜
第2章 出会い
第3章 五枚のネル
第4章 虫の秋
第5章 病と心の風景
第6章 生きている時はしっかりと生き抜く
第7章 死ぬ時はしっかりと死ぬ
著者等紹介
竹内秀吉[タケウチシュウキチ]
学校卒業後、京都市役所勤務。結婚後、西陣織物に転業。日中・太平洋両戦争に応召。戦後船場商人となる傍ら、大阪文学学校に在籍し、業界誌やタウン誌に原稿を執筆、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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