内容説明
大久保彦左衛門忠教は永禄三年、大久保忠員の八男として上和田に生まれた。名門大久保家は主君からの信頼も厚く、御家は磐石なものと思われていた。しかし大坂の陣を前に、本多正信の策略にはまり、大久保忠隣が失脚、風前の灯火となった御家の存続は彦左衛門の手にゆだねられた。「彦左」三河武士の意気地を貫いた男。大久保一族の末裔が彦左の実像にせまる。
目次
上和田の妙国寺
矢作党の若武者たち
彦左衛門の元服と初陣
頑固親爺の萌芽
逆順の叔父と甥
満ちれば欠ける
一枚の割り符
彦左衛門の自立
大坂の陣
天下の御意見番の虚実
仲秋の明月
宇都宮騒動
駿河台の御老体
彦左衛門の知行地〔ほか〕
著者等紹介
大久保公雄[オオクボキミオ]
1928年出生。本籍地、富山市。1989年国家公務員定年退職の後、文筆にいそしむ。東京都江東区深川地区在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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