村山新治、上野発五時三五分―私が関わった映画、その時代

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  • サイズ B6判/ページ数 415p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784880084749
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0074

内容説明

敗戦、占領、映画検閲、レッドパージ。それでも映画を作っていた―いま鮮やかに浮かびあがる、日本映画の青春時代。村山新治、深作欣二、澤井信一郎、荒井晴彦による解説座談会を特別収録。

目次

第1部 私が関わった映画、その時代(太泉スタヂオに入る 1949;太泉映画の助監督として 1950;文化映画から劇映画へ 1946;東映に入社、チーフ助監督時代 1951;今井正『ひめゆりの塔』 1952 ほか)
第2部 インタビュー自作を語る(「警視庁物語」シリーズ1957~61年;『七つの弾丸』1959年;『白い粉の恐怖』1960年;『故郷は縁なりき』1961年;『霧の港の赤い花』1962年 ほか)
資料 村山新治フィルモグラフィー

著者等紹介

村山新治[ムラヤマシンジ]
映画監督。1922年(大正11)7月10日、長野県埴科郡屋代町(のちに更埴市、現・千曲市)に生まれる。1942年、次兄・村山英治のいる芸術映画社(GES)に入社、文化映画の助監督となる。1950年、太泉映画に入社。1951年4月東映が発足、東映東京撮影所のチーフ助監督になる。太泉、東映で30本を超える劇映画の助監督を体験。1957年8月、『警視庁物語 上野発五時三五分』で劇映画監督としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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まぶぜたろう

15
助監督時代の「ひめゆりの塔」話が面白く、深作、澤井、荒井晴彦との豪華対談が抱腹絶倒。野村浩将に対し深作「松竹出身だから生真面目なんだよ」とか、今井正ホントはどうなの?とか。後年のテレビ作品に対しては「台本をパッと読んで、それである程度どういうふうに理解、自分のものにするか」「あとは画をつくっていく職人的な力」。超ベテランはそう言う。「自分のものにする」こと。それだ。そしてラスト、「僕の映画人生は、わずか100mぐらいのあいだをぐるぐる回っていた」と。何をおっしゃいますやら。この謙虚に泣く。2025/04/05

Bo-he-mian

15
村山新治という監督は、そこそこ映画マニアを自称する人でも知らない人が多いのではないだろうか。最近、映画史の影に埋没したプログラムピクチャーの監督に、腕のいい人たちがたくさんいる事に気づき、'50〜'60年代の日本映画を積極的に観るようになった。折しも今ラピュタ阿佐ヶ谷で、この村山新治特集の真っ最中である。今でこそ忘れられかけた監督になってしまったが、'50年代後半のデビュー当時は、増村保造や中平康らと並んで「期待の新人」と呼ばれた監督たちの1人だった。2025/03/23

midnightbluesky

6
対談の中の有馬稲子評がさんざん&エゴイスト三國連太郎で(笑) 全盛期の東映監督というとムチャクチャなイメージしかないがこの方は比較的に淡々と職人仕事に徹しているようである。 2018/11/06

tkm66

2
これは力作!素晴らしい!¥3.700-でも納得!2018/07/28

4310

2
集団捜査ドラマの元祖『警視庁物語』シリーズから不思議コメディー『有言実行三姉妹シュシュトリアン』まで、東映大泉の歴史そのものみたいな道を歩み続けた名匠の映画人生。コンテを立てずに撮影する今井正監督の『ひめゆりの塔』の現場が地獄の黙示録化するところが……すごく面白いです(^_^;)「ようやく完成記念」の集合写真の背景にわざわざ爆破を仕掛ける、余裕なのか自棄なのかわからないノリもいとおかし(^O^)2018/06/04

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