内容説明
歯車男は夕暮れ時に現れて、子どもを襲う。目的はただひとつ。子どものおなかにたくさんの歯車を詰めこんで機械に変えてしまうことだ。機械になれば、こわれてもすぐに修理できる。そうすれば永遠の命を与えられる、そう信じているらしい。歯車男の黒いコートにかくされた正体とは。
著者等紹介
たかのけんいち[タカノケンイチ]
1962年、東京都生まれ。2005年、『ぼくらの町 ミステリーロード―チョコ少女の亡霊』で第1回福永令三児童文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スタビライザー
1
歯車男なる危険な男が出会った人間を全身機械のサイボーグに改造するという怪談が流れているらしい。主人公たちは最初はそのことを信じていなかったのだが、友人の妹がさらわれたり自宅を強襲されたことから話は一変。歯車男との戦いが始まる。そして、明らかになる歯車男とその娘に起こった悲劇。歯車男は死んだ娘を深く愛しており、その死を受けれいられずに狂ってしまった男だった。最終的に、歯車男は警察の手によって、クレーン車の鉄球で粉砕されるという最期を迎えるのだが、その頃には歯車男に哀れみをおぼえずに入られなかった。彼もまた人2010/03/14