目次
書初に子は「富士山」と淋漓たり
うから集ふ今朝の雑煮の餅のかず
弾初の琴の音洩れぬ松の庭
土岐源氏の郡名惜しむ二月尽
御影堂に睦月の雨の細く降る
あえかなる貝紫の春めきて
春めくや鴨は流れに身をまかせ
梅が香や祖師谷あたり坂の道
この国のいとほしければ嫁菜摘む
贔屓力士またも負越し雪催〔ほか〕
著者等紹介
二宮真弓[ニノミヤマユミ]
1931年、岐阜県土岐郡笠原町に生まれる。県立多治見高校を経て、玉川大学文学部英米文学科卒業。総長・故小原國芳先生のご薫陶を受け、在学中より雑誌『全人』『玉川百科大辞典』の編集にたずさわる。もと名古屋YWCA新聞編集委員。1981年「シャトレ座の天井桟敷」が第10回日本旅行記賞佳作。1983年より15年間、中部経済新聞文化欄にエッセイを執筆。1997年より名古屋ABCクラブ会員。ABCクラブ俳句会同人。宇佐美魚目先生に師事。「晨」所属。中部ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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