内容説明
Ｉｓｏｋｏｎ（Ｌａｗｎ Ｒｏａｄ）Ｆｌａｔｓは１９３４年に建設されたモダニズム建築で、当時としては珍しい、鉄筋コンクリートやベニヤ板（成型合板）が使用されていた。知識人やアーティストたちが、主にロンドン滞在の際に使ったアパートメントであり、食堂や、のちにバー（Ｉｓｏｂａｒ）も造られ、彼らの交流の場となった。１９４０年～１９４６年まで、作家のアガサ・クリスティも滞在している。１９４０年９月の爆撃をのがれ、戦争を生き延びたＩｓｏｋｏｎ Ｆｌａｔｓだが、１９６９年にＩｓｏｂａｒが閉鎖され、コミュニティ意識は消滅した。Ｉｓｏｋｏｎは、１９８０年代から廃墟のまま放置された。ロンドンの麗しき廃墟の記憶をとどめる写真集。
著者等紹介
奥村久美子［オクムラクミコ］
１９７０年兵庫県生まれ。神奈川県在住。テンプル大学日本校卒業後、銀行勤務を経て留学。Ｌｏｎｄｏｎ Ｃｏｌｌｅｇｅ ｏｆ Ｐｒｉｎｔｉｎｇで写真を学ぶ。その後Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙ ｏｆ Ｗｅｓｔｍｉｎｓｔｅｒで修士号取得。２００２年Ｆｕｊｉｆｉｌｍ Ｓｔｕｄｅｎｔ Ａｗａｒｄｓ入賞。２００５年第８回新風舎・平間至写真賞ハミングバード賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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