内容説明
阪神・淡路大震災の惨状を見て、木の性質、木造建築の魅力と弱さを知りつくした一人の工務店経営者が、美しい木造建築の存続を守るため、耐震補強工法の開発に乗り出した。苦節11年、試行錯誤を経て、生み出された「三角火打ち金物」は業界で『コロンブスの卵』と迎えられ、ついに「耐震セイフティ工法」を完成させた。木造建築の施工一筋35年の筋金入り工務店経営者が、いまあえて建築現場のタブーを破って書く。
目次
第1章 木造建築の魅力(木は生きている;家の一部になっても木は呼吸している ほか)
第2章 木造建築をぶった斬る!(木造建築の骨組みを造る構造材;筋交いは壁の耐力を強化する重要な部材 ほか)
第3章 これが木造建築の耐震補強だ(三角火打ち金物の誕生;「財団法人日本住宅・木造技術センター」のZマーク同等認定取得へのチャレンジ ほか)
第4章 すべての木造建築が地震を生き抜くために(耐震セイフティ工法の船出;悪徳リフォーム業者がはびこる訳 ほか)
著者等紹介
大津紀一[オオツキイチ]
昭和16年5月埼玉県和光市生まれ。昭和43年5月大津工務店事業開始。昭和45年5月有限会社大紀工務店設立。昭和59年11月セフティホームエンジニアリング株式会社設立。平成7年1月木造住宅耐震補強の研究を開始。平成8年12月三角火打金物(財)日本住宅。木材技術センターのZマーク同等金物認定を取得。平成14年4月三角火打金物を用いた木造軸組壁で(財)日本住宅・木材技術センターの建築基準法施工令第46条第4項表一の(八)の性能評価取得。平成14年5月三角火打金物を用いた木造軸組壁で国土交通大臣認定取得。平成16年3月開口部を耐力壁に変える工法特許を取得。平成16年7月耐震補強金具の特許取得。平成16年9月既存木造住宅の耐震補強技術、耐震セイフティ工法の開発。平成18年3月耐震補強研究所株式会社設立。平成18年9月(財)日本建築防災協会の住宅等防災技術評価を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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