内容説明
本書では、従来型の「日本人駐在員か、現地人か」という二分法的な発想を超克し、日本企業の国際人的資源管理における新たな人材オプションとしての「日系人」(海外へ移住した日本人とその子孫)の活用について、世界最多の「日系人」(推定約150万人)を擁し、BRICsの一角として注目を集めているブラジルでの事業展開を念頭に、理論的・実証的に研究した。
目次
第1章 国際人的資源管理における人材カテゴリーとしての「日系人」
第2章 日系人の社会的上昇と日系人社会の課題
第3章 デカセギ現象とそのインパクト
第4章 日本企業の対伯投資と現地経営に関する先行研究のレビュー
第5章 在ブラジル日系企業の「人的資源管理等」に関する実証分析
第6章 在日日系人の「バウンダリー・スパナー」としての可能性に関する実証分析
第7章 サンパウロ大学の日系人学生の「外国語能力」や「生活状況・意識」に関する実証分析
第8章 ブラジル及び日本各地の日系人集住地におけるヒアリング調査報告
第9章 日本企業の課題
著者等紹介
古沢昌之[フルサワマサユキ]
1964年大阪府生まれ。1986年関西学院大学経済学部卒業、財団法人関西生産性本部入局主として国際経営、人事・雇用関連事業を担当。1998年財団法人関西生産性本部業務部課長・財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。2002年関西学院大学大学院商学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学、大阪商業大学総合経営学部専任講師。2004年大阪商業大学総合経営学部助教授。2008年大阪商業大学総合経営学部教授(現職)。2009年博士(経営学:兵庫県立大学)。2012年英国レディング大学ヘンリー・ビジネススクール客員研究員。専攻は国際人的資源管理論、国際経営論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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