出版社内容情報
中学校の弓道部で部長を務める柳楽涼介は、幼い頃からこの世ならざるものが「視える」体質だった。そのせいでなぜか妖狐に魅入られ何度も窮地に立たされるが、天才呪術師の栗原律に助けてもらう。しかし、諦めない妖狐は同級生の荒んだ心に付け入りさらなる悪事を企む。涼介は自分の力で妖狐と対敵できるのか。一人ではどうにもできない想いを抱えつつも言葉の力を信じて成長する物語。
内容説明
一方的すぎる想いから出る言葉は大切な人の心を抉る。弓道部の部長を務め、誰もが認めるイケメンで、その人気から告白されることも日常茶飯事の柳楽涼介。そんな彼には、霊感体質という秘密があった。負の感情を抱き、妖狐に取り憑かれてしまった同級生とともに妖の世界に閉じ込められた涼介は、異空間の壁を打ち破ることができるのか。そして、言霊の力は心にかかった靄を取り払ってくれるのか。『神様とゆびきり』では高校生だった涼介の、中学生時代の物語。