出版社内容情報
肌寒くなってきた秋の日にお美弥の幽霊捜しに巣鴨まで行くも、手掛かりすら掴めずにいた甚五郎と伊蔵。仕方なく政五郎の元へ戻ると、そこにはなんとお美弥がいた。そして鬼となったお美弥が口にした、驚愕の言葉。悔恨の思いを抱えた甚五郎は、酒におぼれなさけない姿をさらすも、愛しい妻の幽霊を殺すという決意を固め、今度こそ実行に移すことができるのか。人気シリーズ待望の第2弾!
【目次】
内容説明
秋になって肌寒くなってきたが甚五郎と伊蔵はまだ、逃げ出したお美弥の幽霊を見つけ出せずにいた。ところが、ひょんな出来事をきっかけに驚愕の事実が判明。お美弥の身に起きた悲劇の鍵となるのは、かつて甚五郎が弁天様と交わした約束だった―真実を確かめるべく、弁天様の像が待つ琵琶湖に向けて一人で旅立つ甚五郎と、後を追う伊蔵。果たして甚五郎は、政五郎と伊蔵のなさけを受け止めて、愛しい妻の魂を成仏させることができるのか。天才肌で人情家の謎多き彫り師・左甚五郎が今日も行く。『みぎての左甚五郎』に続く、痛快時代小説、待望の第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
78
第2弾。甚五郎の彫ったお美弥の木像に彼女の魂が迷い込み何処へと逃走。妻を成仏させようとしたところ、お美弥は幽鬼になり何処へと。元を正せば甚五郎と天神様の約束でお美弥がお美弥でなくなったわけで、こうなれば琵琶湖・竹生島の天神様に会いに行くしかないと中山道を西へ西へと。そこは左甚五郎の物語、何も起きないわけがない。途中で出会う事情を抱えた人たちを自慢の彫り物で助けついに弁天様の元に。夫が妻を思う心と成仏させたい想いが葛藤、これはツライ。後半のシリアス部分は胸がキューっとなる。弟子の伊蔵の男心に涙がポロリ。2026/04/19
オーウェン
46
「みぎての左甚五郎」の続編。 死んだ妻であるお美弥が乗り移った魂を成仏させるため、甚五郎と弟子の伊蔵は旅を続ける。 今回はお美弥が死んだ理由が明かされ、甚五郎との駆け引きも充分ある。 1作目にあった彫り物職人としての腕もしっかり見られる。 特に甚五郎の名を騙るやりとり。 神輿の装飾を見せつけて流石の腕前。 ラストは続くで終わるのだが、魂の開放よりも愛情が上回ってしまうのが甚五郎なのだ。2026/06/05
ポチ
38
愛する妻を成仏させなくてはと思っているのだが、いざその場になると…。竹生島の弁天様に真意を尋ねる旅は始まったのだ。甚五郎!辛いねぇ。2026/05/09
びぃごろ
15
【左甚五郎シリーズ②】続編出てビックリ。別角度から見た物語はあってもシリーズはなかったから。前作はこのまま終わりなんだなと思ってました。なるほど作者のブログで、小説の設定資料舞台裏を読んでフムフムと→https://shirokuraeita.com/material/butaiura_jingoro2/ 10月発売予定『めおとの左甚五郎』で完結となるそうだ。成瀬シリーズや宮部みゆきの「きたきた捕物帖」を例にとって題名をどう付けるかなどの話も面白い。物語の感想を差し置いて執筆裏側話の方が興味深く(笑)2026/06/03
ふじ
5
みぎてが義手の左甚五郎の物語の第2弾!! 今回は甚五郎が旅に出ての道中での厄介事に首を突っ込んでいくお話しなので軽くて楽しく読めました。 竹生島の弁天様の真実は残酷ではあるが、甚五郎とのやり取りがとても人間味があって面白かった。 すでに将軍家に「水呑みの龍」を献上して天下一の大工の称号を手にしている甚五郎でも、弁天様のいう「畢竟(ひっきょう、最後に行き着く先。絶対の終わり)」には達していない。昨日より今日、今日より明日、まだまだ上達を目指す。という心意気が素晴らしいと思う。自分もかくありたい。2026/05/03




