出版社内容情報
長野県松本市の山間に総本部を置く新興宗教団体「御魂の会」。コロナ禍を経て三年ぶりとなった開祖生誕会で、信者7人が何者かに毒殺される。長野県警捜査一課の篠原汐里は、被害者である澤田親子の周囲の捜査を始める。すると、彼らの不可解な生活が次々と明らかになって…。信仰とは? 幸せとは? 家族の愛とは? 宗教によって人生を狂わされた者たちの苦悩を描いたサスペンス。
内容説明
長野県松本市の山間に総本部を置く新興宗教団体「御魂の会」。コロナ禍を経て3年ぶりとなった開祖生誕会で、信者7人が突然謎の死を遂げる。長野県警捜査一課の篠原汐里は、被害者たちの周囲の捜査を開始。すると、彼らの不可解な生活が次々と明らかになる。教祖への異常な盲信、御魂の会の跡目争い、親の信仰によって人生を狂わされた2世たちの苦悩。やがて事件の真相は思いもよらぬ方向へと動いていく。信仰とは?幸せとは?家族の愛とは?宗教によって人生を狂わされた者たちの苦しみを描いたサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジニー
6
★★☆☆☆2025/06/13
まぬる
2
新興宗教のイベントで起きた殺人事件の謎を解くストーリーですが、読み進めるほどに「御霊の会」の幹部たちのおぞましさが浮き彫りになっていきます。 登場人物たちが色々なところで繋がっていて、最後に明らかになる繋がりが切なく、あの人物の背景にはこんなことがあったんだなぁ...と、少し泣きそうになってしまいました。2025/04/19
啄木
2
実は自分も宗教2世なので、登場人物に共感する部分が多かった。というか、共感がものすごかった。 親は当たり前に自分の信仰を子供に押しつける。それがどう子供を苦しめる可能性があるのか、どんな悲劇を生む可能性があるのか、それが余すところなく描かれていて、自分の親にも読ませたいと思った。 親がどう捉えるかはわからないけど。 主人公は長野県警の女性刑事なので、刑事ものの小説としてもかなり楽しめた。2025/03/20